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参照用 記事

Wikipedia + YouTube = WikiTubia

だいぶ以前から、静止画の背景にテキストとナレーションだけのYouTube動画が現れ出して、「これ、動画の意味ないじゃん」と思っていたら、そのうち、Webページの画面ショット2,3枚を動画にするという、口がアングリのしろものまで投稿されるありさま。おそら…

圏論図式の描き方と解釈のコツ

圏論では、点と矢印の図〈dots-and-arrows diagram〉を使って計算や証明をすることがよくあります。通常目にする図式は、組版や印刷の都合から、単色でレイアウトも平面的です。でも、手描きするなら、色を付けたり、立体的に描いたりするとだいぶ分かりやす…

朗報です! スピヴァック〈Spivak〉のオンラインコースが無料で公開されました

先週土曜日(2019年4月20日)、タケヲさん(id:bonotake)から古い記事にコメントをいただきました。 朗報です! Spivakのオンラインコースが無料で公開されました! https://ocw.mit.edu/courses/mathematics/18-s097-applied-category-theory-january-iap-…

ファイバー付き圏: 手偏のあるなしとか

pseudo-functor について書いてる記事を検索しようとしたら、思ったより少なくて「アレッ?」。次の4つの表記が使われていて、一発では検索できないのであった。 擬関手 (手偏あり) 疑関手 (手偏なし) pseudo-functor (ハイフンあり) pseudofunctor (…

14年ぶりにファイバー付き圏

「インデックス付き圏を拡張してファイバー付き圏へ」にて、 この辺のことを知るには、今から14年前に紹介したことがあるアンジェロ・ヴィストリのテキスト(解説論文)を拾い読みするといいかもしれません。 と書いたので、ヴィストリ〈Angelo Vistoli〉の…

インデックス付き圏を拡張してファイバー付き圏へ

インデックス付き圏〈indexed category〉の定義を弱く(ゆるく)して、ファイバー付き圏〈fib(e)red category〉と同値な定義を得ます。内容: ファイバー付き圏とインデックス付き圏 2-関手として考える ストリング図とストライプ図 タイト2-関手 ファイバー…

古典的微分幾何・ベクトル解析のモダン化: 因習的微分幾何とその構造

久々の「モダン化」シリーズの記事です。以下のエントリーがシリーズのハブになっています。 古典的微分幾何・ベクトル解析のモダン化: ラムダ記法の利用 モダンの反対語として、「因習的」を使うことにします。モダンではない、因習的微分幾何のどこが何故…

微分は導関数より接写像のほうが分かりやすい

合成関数の微分公式と逆関数の微分公式は大事なんですが、あまり分かりやすくないですね。分かった気分になっても実際に計算に利用しようとすると戸惑ったりします。もうちょっと分かりやすく正確な表現方法はないものか? と考えてみました。内容: 愚痴と…

はてなブログのTeXレンダリングが謎の挙動

同じTeXコードを書いても、レンダリングされたりされなかったり。僕の環境で閲覧すると: https://m-hiyama-second.hatenablog.com/entry/2019/04/16/162950 は、ちゃんと表示されている。以下にスクリーンショット。 http://m-hiyama-memo.hatenablog.com/e…

TeXの欧文フォントと文字化け

「抽象微分多様体、もうチョット」で、マリオス微分幾何をやっている“マリオス本人以外の人”として名前を挙げたエフスタッヒオス・バシリウー〈Efstathios Vassiliou〉が次の論文を書いています。 Title: Transformations of Sheaf Connections Author: Efst…

令和生まれ

2019年4月1日のブログ記事の冒頭: エイプリルフール・ネタも令和ネタも書きません。 新元号に特段の感慨もなく、思い付くネタはないのですが、今朝、隣のオバサンの会話でちょっとニヤっとしたので、それについて。ニヤの意味は、「合理的な根拠はないけど…

抽象微分多様体、さらに:共変微分のアフィン構造

かなり気に入ったんだよね、マリオス微分幾何。 マリオスの抽象微分多様体 抽象微分多様体、もうチョット やはり、共変微分の議論はすごくラクチンです。共変微分の全体が、加群の足し算作用によるアフィン構造を持つことが明確に分かります。内容: 言葉の…

抽象微分多様体、もうチョット

[追記]エイプリルフール・ネタも令和ネタも書きません。[/追記]マリオス微分幾何は、「代数幾何の手法を真似しただけじゃん」と言われれば、まーそうなんですが、真似するにも技量とセンスが要ります。マリオスによる定式化は、いい感じのバランスを保ってい…

マリオスの抽象微分多様体

記事「コンピュータ科学や組み合わせ論を“微分幾何”とみなす:CADGの夢」(2016年) を書いた頃、「抽象微分幾何〈ADG : Abstract Differential Geometry〉」という言葉を、何人かの人が使っているのを知りました。そのなかでも、アナスタシオス・マリオス〈An…

多様体上のベクトルバンドルの接続と平行移動

多様体上で「ベクトルの平行移動」を定義して、それに基づいて共変微分を定義するのは、よく使われる普通の定式化です。平行移動と共変微分を繋ぐのは、「無限小の平行移動」という概念です。この「無限小の平行移動」のハッキリとした定義はあまり見かけま…