僕の目の前で、とある男性がとある女性に、過剰に体を密着させているわけでして。それでまー、女性のほうが「ちょっと、やめてよ、離れてよ」とか言っている。うむ、僕も、「人前で度を超してイチャツクんじゃねーよ」と思っていたところですから、女性の発言に賛成。ここらで一発、彼にビンタでも食らわしたら愉快だな、と思って見ていたんですが、それはなかった。
で、女性が「コウノバよ、コウノバよ」と言っているのだが、コウノバ? なんのことだかわかんない。後になって気が付いた、「公の場」ってことか。しかしこれは、「オオヤケノバ」って発音するんじゃないの。僕はそう思っていたけど確信がなくなった。字面からは「コウノバ」とも読めるからね。
実は僕、割と最近まで「覚束ない」を「カクソクナイ」と読んでいた。正しくは「オボツカナイ」です。「おぼつかない」って言葉は知っていたのですが、「覚束」が「オボツカ」とは知らなかった。
五木寛之が昔、インディア・ペーパー(India paper;辞書に使う薄い紙)を「インディアン・ペーパー」と思い込んでいた、ってなことを書いていたが、どっちにしても「インドもの」って意味だし、外来語の「ン」のあるなしなんてたいした間違いじゃないよ。「カクソクナイ」のほうが恥ずかしいと思う -- って恥の大きさを比べてどうする。
以下に、僕が実際に耳にした“読み間違い”:
- 弥勒<みろく>を「ヤキン」
- 嫡男<ちゃくなん>を「テキナン」
- 凡例<ハンレイ>を「ボンレイ」
上の2つは、僕の家族が言っていた(ダハハハ)。ボンレイは、ものを教える立場の人が口にしていたので、グンニャリしました。