最近、化粧品や食品で「白金入り」というのが目に付く。いったいなんだろう?と少し調べてみたら、東京大学大学院・宮本有正教授が開発した遷移金属ナノコロイドつうもんが学術的な背景らしい。ニュースとしては、http://www.nikkeibp.co.jp/archives/417/417555.htmlとか。東大教授を持ち出されてもにわかには信じがたいな。前田文彬先生だって立教の教授だしね。
天羽さんのブログ・エントリーによると、宮本教授の研究自体は科学だが、商品広告とのあいだにはギャップがあるとのこと。では、周辺のビジネス・パーソンが勝手なでっち上げをしているのかというと、そうとも思えない。遷移金属ナノコロイド入りの化粧品などを扱う会社(株式会社シーテック;http://www.shetech.co.jp/)を立ち上げたメンバーに宮本教授も入っているし、その会社を売っ払った先のアプト株式会社(http://apt-japan.co.jp/nanocolloid/index.shtml)でもシッカリ広告塔になっているし。
実際のところ、化粧品や食品を売りたい人々は、科学的根拠なんてどうでもいいのだろうね。DHCの広告(http://top.dhc.co.jp/shop/link_basket/psnano_suppli/index.html)が実に端的 -- 「プラチナはサビない!」-- 錆びない金属を塗ったり食べたりすれば、体も錆びないに違いない、というアミニズムアニミズム以前の発想に訴えようとしているのだろう。それが功を奏するのだから … … はー、なんてこったい。参照→人間は空を飛んでも不思議はないが燃えるから注意