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まずい設計と困った運用 -- とあるシステムにおける実例

渋谷の東京都児童会館; 昨日、はじめて行ってみました。雨の日でも遊べる無料の施設で、子供達も気に入ったようです。

3Fにパソコンのコーナーがあって、子供向けのソフトウェアがインストールされています。余計なことをさせないようにでしょうか、パソコン本体は隠れていて、ディスプレイとマウスだけ(キーボードなし)が机の上に出ています。

さて、その子供向けソフトウェアですが、ウーン、なんだろこれ?

具体例を挙げると、「交通安全クイズ」という教育的なものがあったんですが、長男も次男も僕も、なんだかサッパリわかりませんでした。

UIは非常にシンプルです。「サル、いやガキ(園児)でも使えるGUIとは」に、子供向けUIについての要望を書きましたが、この基準はクリアしていると言えます。

画面構成と操作感は紙芝居ですね。各画面には、クイズの問題文がテキストで表示されます。問題文の後に「○」「×」ボタン。画面操作用に「次へ」「戻る」のボタンという構成。(他に、脱出用の「トップメニュー」と「おわり」がありますが、これは無視しましょう。)

問題文を読んで、○か×を選んで、次の画面に進む、と実に単純です。「サッパリわからない」はずはないと思うでしょ。わからないのは操作方法じゃなくて、その意義というかなんつうか…。手応えがなくて、モチベーションが続かないんですよ。

○を押しても×を押しても特に何の反応もなく、「次へ」で別な問題が出てくるだけです。いつまで問題が出続けるのかもわかりません。僕(大人、ある程度コンピュータの扱いには慣れている)は、「不正解だと次へ進めない仕掛けだな」と理解しました。理由は、実際に進めないことがあったからです。が、これは勘違いでした。マウスクリックをハンドルするタイミングがおかしいか、対話的処理のパフォーマンスが悪すぎるかして、画面の描き換えがやたらに遅れているのでした。

子供をほったらかしにしてしばらく調べて、事情が判明しました*1

  • 全部で20問のペーパーテストのイメージ。
  • 各問題に対して、○か×で答える。
  • 1問5点、100点満点で採点される。
  • 問題1の画面で、上記のような内容をガイダンスする音声が流れる。
  • 20問全部に○か×で答えた後で、答の記入と採点がなされたペーパーが印刷可能となり、そのペーパーを持ち帰れる。

感心しない設計ではありますが、いちおうツジツマはあっています。ですが、実運用環境=このパソコンコーナーでは、

  • パソコンはミュート(無音)に設定されている。
  • プリンタは使えない。

これじゃ、サッパリわかりません!*2

*1:僕の推測に基づきます。関係者へのインタビューなどの裏付けをとる余裕はありませんでした。

*2:僕が口頭で説明したその後で、長男は20問全部に答え、画面上で点数を確認して納得していました。