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参照用 記事

互換な演繹システムとシーケント、そして矢印記号

論理で使う“「ならば」っぽい記号”、“矢印的な記号”については過去に述べたことがあります。 含意<がんい>から伴意<ばんい>へ*1 さまざまな「ならば」達 論理におけるさまざまな「矢印」達 論理/メタ論理の記法をどうするか 2: 悟りへの道 何が主たる問…

行列の圏のなかでモナドを探す

10日前に書いた記事「行列の圏のなかでモノイドを探す」のなかで: 「行列の係数を、ブール半環 B から取らないとウマくいかない」は間違いでした。僕が、別な事例と混同してました。係数は半環(一例:自然数半環)なら何でもいいです。 僕が混同していた「…

「モナド、双圏、変換手」への補遺

昨日の記事「モナド、双圏、変換手」を読み返して、幾つか補足したほうがいい点を見つけたので書きます。内容: 変換手は必要なのか? 弱〈weak〉の意味と使用法 双圏〈bicategory〉の意味と使用法 (n, k)-圏とn-圏 注意すべきこと 変換手は必要なのか?「モ…

モナド、双圏、変換手

モナドを、双圏の3-圏BICATの0-変換手〈0-transfor〉として解釈します。内容: モナドはモノイド? 双圏の3-圏 モナドとは 双圏とラックス関手 3-圏のホム2-圏 関手と変換手 図式の描き方 まとめ モナドはモノイド?以前、「モナドはモノイドだが、モノイド…

デカルト・タワーを求めて

マイクロコスモ原理、デカルト構造の無限タワーについて述べたことがあります(2018年)。 マイクロコスモ原理と構造の無限タワー デカルト構造の無限タワー: 怖がらずに登れ 構造の無限タワーが存在するのは確実で、我々は無限先送り論法(逆帰納法)を使…

2020年なのに、Webフォームの憂鬱

今って、2020年ですよね。6,7年前の2013年, 2014年に、「Webフォームが使いにくい」と文句をたれてたのですが、2020年の現在ならば、さすがにそんな酷いことはないだろう -- そう期待しますよね。だって、僕が指摘した問題点は、ごく簡単に修正できることで…

行列の圏のなかでモノイドを探す

今回もまた、セミナーへの補足を意図してますが、行列計算と圏の定義くらい知っていれば分かる話を書きます。(なので、このブログ。)最後の節は分からない話かも知れませんが、気にしないでください。前回の記事で、集合圏のなかでは、すべての対象(集合…

図式思考の例として、コモノイドについて考えてみる

セミナーでの話への補足なんですが、特別な話題ではなくて一般論なことなのでここに書きます。理解したり覚えたりする目的には、テキストで書かれた等式などは不向きであること、一方で具体的な表示・計算にはやはりテキストが有効であることを説明します。…

インデックスをできるだけ使わない共変微分計算

共変微分の接続係数が絡んだ計算を、インデックス〈添字〉無しで出来ないか? -- 行列成分/テンソル成分を表すインデックスの使用は抑えることが出来ます。成分にバラさないで、まるのまま計算すればいいからです。インデックスを使わないことと、基底を取…

圏にグロタンディーク流位相を与える方法

昨日の記事「グロタンディーク流サイトについて調べてみた」の続きです。内容: 色々な方法 使いやすい方法 開射の圏 まとめ 色々な方法集合Xがあるとき、Xに位相を載せる〈位相構造を与える〉標準的な方法は、開集合の集合 O⊆Pow(X) を特定することです。こ…

グロタンディーク流サイトについて調べてみた

サイト〈site〉とは、圏であり、その対象が位相空間のように扱える構造を備えたものです。“位相を持った圏”とも言われます。“サイト=位相を持った圏”はグロタンディークのアイディアですが、本来のグロタンディーク位相以外に、様々な変種があるので、それ…

シュバレー/アイレンベルク関手の話

おそらく2019年最後の記事。別に総括とかを意識はしてないですが、結果的にそれらしい記事になったかも知れません。自分で書いた過去記事を読んで「なんだこれ?」と思うことがあります。内容が分からないというよりは、動機を思い出せないのです。「何のた…

多様体上の関数、微分形式、接ベクトル場などの書き方

なにかについて伝える・語るとき、書き方・言い方を決めておかないと、行き違いや混乱が起きて苦労します。なので、記事タイトルにあるモノ達の「書き方」を決めておきます。扱うモノは、バンドルのセクション空間から派生するモノ達だけです。つまり、バン…

モノイド対象と単体的対象

「複体、複体、複体 … なんとかしてくれ!」を書いているときにふと思ったことがあるんですが、横道にそれるので書きませんでした。そのことをこの記事で書きます。ふと思ったこととは、「圏C内のモノイド対象と、圏C内の単体的対象は酷似した概念だなー」。…

複体、複体、複体 … なんとかしてくれ!

ホモロジー/コホモロジーの文脈で、「複体」という言葉が出てくるのですが、この言葉は多義的でいくつもの意味があります。大げさな言い方をすると、「出てくるモノはなんでも『複体』と呼んでいる」ようです。僕自身も混乱・困惑しましたし、コミュニケー…