このブログの更新は Twitterアカウント @m_hiyama で通知されます。
Follow @m_hiyama

メールでのご連絡は hiyama{at}chimaira{dot}org まで。

はじめてのメールはスパムと判定されることがあります。最初は、信頼されているドメインから差し障りのない文面を送っていただけると、スパムと判定されにくいと思います。

参照用 記事

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

微分はライプニッツ法則に支配されている 2: 局所性

「微分はライプニッツ法則に支配されている」において、ライプニッツ法則を満たす線形作用素は、我々が知っている微分に限ることを示しました。しかし、それは一点での話です。ある領域全体に対して、「ライプニッツ法則を満たす線形作用素 = 我々が知って…

長時間労働について: 檜山の地雷を踏まないで 2

「掛け算の順序問題: 檜山の地雷を踏まないで」において、掛け算の順序を区別することに反対するエモーショナルな理由を説明しました。ここでは、長時間労働に反対するエモーショナルな理由を説明します。内容: 僕はムカついた 疲労による効率低下は当たり…

微分はライプニッツ法則に支配されている

一昨日某所にて、「微分計算は、線形性とライプニッツ法則があれば OK」みたいな話が出ました。これがウソではない傍証として、とある状況において、ライプニッツ法則を満たす線形作用素は、我々が知っている「あの微分」に限ることを見てみましょう。内容:…

不適切なアナロジーと反駁の失敗

昨日の記事「説得的非論理文を使うのは好ましくない」へのid:bonotake(a.k.a. たけを)さんのコメントで、『アナロジーの罠』という本が在ることを教えていただきました。アナロジーの罠―フランス現代思想批判作者: ジャックブーヴレス,Jacques Bouveresse,…

説得的非論理文を使うのは好ましくない

たまたま、次のようなツイートを目にしました。米村歩@日本一残業の少ないIT企業社長(@yonemura2006) 100mを12秒で走れる人が1000mを120秒で走れるわけではないという事実は誰でも理解できるのに、1日16時間働いても8時間働く場合の2倍の成果になるわけで…

リアルなバグ

分かりにくい写真(↓)だけど、このブログを表示しているコンピュータ・ディスプレイの上に蜘蛛が這っている様子です。蜘蛛〈クモ〉は生物学的に昆虫ではありませんが、ムシと呼んでもよさそう。画面上にバグが出たわけだけど、このとき僕は、思わずマウスポイ…

指標と仕様

「指標〈signature〉」とほぼ同じ意味の言葉(同義語・類義語)が山のようにあってウンザリするなー、って話は何度かしたことがあります。僕としては、同義語・類義語を使い分けるのは面倒で嫌なので、「指標」だけで済ませたいです。が、「指標」と「仕様」…

変換手〈transfor〉は要らないだろう

関手や自然変換の高次元バージョンとして変換手〈transfor | トランスフォー〉があります。関手、自然変換、その他の“変換のようなもの”を一律に扱う方針を示した点で、変換手は意義があったと思います。が、新しい言葉としての「変換手」は要らないだろうと…

微分計算、ラムダ計算、型推論

微分の計算は色々な場面で必要です。が、微分の記号である や が入った式の解釈って難しいですね。式の型〈type〉が分かりにくいのです。実際、原理的に型が判断できない式が使われることがあります。にもかかわらず、「分かる人には分かる」のは、暗黙のお…

させていただく

最近は、「させていただく」が誰でも使う普通の言葉になったんですね。「させていただく」が一般化したのは、そんなに昔じゃないですね。いつ頃かはハッキリ憶えてないですが、政治家の発言で「前向きに検討させていただきます」とか聞いて違和感を感じた記…

情報幾何の入り口: 雑感と補遺

情報幾何に関係する2つの記事を書きました。 多様体と確率・統計: 情報幾何の入り口まで 前回記事への訂正・補足: 情報多様体の幾何 ここしばらく情報幾何に興味が湧いた(そして気分が沸いた)のですが、一過性のマイブームで終わるかも知れません。でも…

ヘッダに連絡先を追加

ブログタイトルのすぐ下のヘッダを追加しました。twitterアカウン @m_hiyama とメールアドレス hiyama{at}chimaira{dot}org を載せています*1。以前のはてなダイアリーのとき、同様のヘッダを付けていたのですが、引越し後はヘッダ無しでした。ヘッダを追加…

前回記事への訂正・補足: 情報多様体の幾何

前回(2019-08-02)書いた記事「多様体と確率・統計: 情報幾何の入り口まで」は、情報幾何の入り口としてはあまり適切じゃない点があるので、それを訂正・補足します。訂正内容を一言でいえば: 多様体をパラメータ空間とするパラメトリック統計モデルを「…

多様体と確率・統計: 情報幾何の入り口まで

確率・統計の文脈で多様体が登場することがあります。最近、増えているような気がします(僕の印象では)。典型的な登場の仕方が二種類あります。ひとつは確率空間の台空間〈underlying space〉として、もうひとつは統計多様体〈statistical manifold〉とし…

局所元のジャームセクションとセクションジャームの評価

「層に関してちょっと 2: 層化」において、セクション層関手Γとジャーム空間関手Λが、関手の随伴ペア(随伴系)を形成している、という話をしました。それに少し補足をします。この記事の主たる目的は例題の記述です。後で、この内容を例題にしてナニゴトか…

どうやら人間のようだ

昨日の記事「奇妙なコメント、人が書いてる?自動生成?」の『縮約(縮退)自然数』さんは、ワードサラダ生成器やソフトウェア・ロボットではなくて、生きている人間である可能性が高いですね。『縮約(縮退)自然数』さんのコメントは、検索で容易に見つか…