(昨日の続き、みたいなもの)
XML-DTDの内容モデルとは、ありていに言ってしまえば、正規表現の一方言に過ぎません。このような意味で「モデル」という語を使うのは異例の用語法です(SGML由来の用語はだいたい奇妙なんだけどね)。
でも僕は、ずっと「内容モデル」という言葉を使ってきたし、これからも使い続けるつもりです。なぜかというと、僕の意図(むしろ希望)としては、用語「内容モデル」を拡大解釈して、「モデル」という語にふさわしい意味を付与したいからです。
従来の内容モデル(狭義の内容モデル)は、内容の“構文モデル”です。これに“データ構造モデル”と“意味モデル”を加えて、全体で広義の内容モデルと考えたいのです。つまり:
内容モデル(広義)= 構文モデル + データ構造モデル + 意味モデル
一昨日、昨日と論じた混合内容(mixed content)も、広義の内容モデルの観点から解釈すれば、もっと整合的な理解が得られると思います。
(続く)