僕が昨日「文化圏」と呼んだものは、「意味モデル(の体系)を共有するコミュニティ」だと言い換えてもいいですね。ほんとの意味モデルの記述は、自然言語にたよらざるを得ないでしょうが、データ構造モデルと構文モデルはある程度は形式的な記述ができるだろう、と思います。
文化圏ごとにモデル(の体系)が違うのだから、モデル記述言語はそれなりの表現力が必要だし、単一の言語である必要もありません。ただし、文化圏ごとのタコツボ状態になったり、バベルの塔の悲劇を起こさないために、複数のモデル記述言語のメタ構造は一致させるとか、複数のモデル記述言語の系統的な翻訳ルールとかは必要でしょう。
それとね、構文(マークアップ)を設計する人は、もう少しソフトウェア処理のことも考慮して欲しいのね。つまり、構文の背後に想定しているデータ構造モデルもできるだけ明示的に記述してほしいわけ。そういう観点からは、#PCDATAとかstring型*1とかは困りもんで、#char(1文字単位の処理を指示)や#data(type)(型付けされた文字列)で幾分かは改善されるでしょ。
とまあ、そんな動機があることを知ってもらえれば、キマイラ・サイトの目標もなんとなく察っしがつくのではないでしょうか?
(オシマイ)
*1:anyの意味でstringを使う場合のこと