以上、一連のポストは、XMLの内容モデルの話題であり、さらにXMLの“多文化主義”がその背景です。
僕は「内容モデルは、データ構造モデルも含めて考えるべきだ」と述べました。そのデータ構造は、リストやツリーに限定すべきではありません。なぜなら、応用領域に要求されるデータ構造は、レコード、バッファ、グラフなどかもしれないからです。
そのように、内容モデルを拡大解釈してもなお、多くの場合データ構造*1が作る代数はKleene代数であり、したがって正規表現も使えるのです(それでは間に合わないこともあるでしょうが)。つまり、リスト/ツリーに適用できた枠組みを捨てるという話ではないのです。
主義主張や恣意的選択により領域や手法を限定するより、より広い応用を想定したほうが、技術的にも豊かな結果が得られると思いますね。
(オシマイ)
*1:パワーリフトする