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参照用 記事

ウォーターフォール擁護論(2)

大規模開発がアジャイルの守備範囲だとすると、規模の拡大に対処したり、大規模化してもなお有効な手法とは何でしょうか? 寡聞にして僕は、そのような手法(問題の解)を知りません。

僕の個人的感触では、規模拡大による弊害は、10人を超えるあたりで既に出現するように思われます。ほとんどの組織では、15人、20人もの精鋭部隊(タイガー・チーム、ハイパフォーマンス・チーム)を編成するのは不可能ですから、成員の技量、モチベーション、価値観にバラツキが出てきます。

バラツキがある集団(ほとんどすべての集団にバラツキがある)におけるコミュニケーションは随分と難しいですよ。特に、ある種のスピリットでドライブされるようなプロジェクト/システム(「はてな」はその典型のように思えます)では、その指導原理/価値観を(ある程度の規模の)集団全体に周知徹底させることは至難の業です。

では、どうすればいいのでしょう? 僕はわかりません。

ただし、この難問に対して、人類の英知である官僚機構とか文書主義が解の候補として挙がるのは、故なきことでもないし、致し方ない面もあると感じます。

(続く)