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参照用 記事

Mark W. Hopkinsは今どこに?

キマイラ・サイトの「形式言語理論への疑問など」(http://www.chimaira.org/docs/FLT-Questions.htm)のなかで、Mark William Hopkinsの"The Quantum Field Theory - Computer Science Correspondence"という記事(2001年9月 sci.physics.researchニュースグループへの投稿)を引用しています。

僕が最初にMark W. Hopkinsの記事・論文を読んだのは、Unwritten Bookと題された彼のサイトにおいてでした。Unwritten Bookには面白い情報が色々とあって、随分と刺激を受けました。"The Quantum Field Theory - Computer Science Correspondence" は、それらのなかでも特に興味深いものだったのです。

Unwritten Bookのアドレスはwww.csd.uwm.edu/~whopkinsです(でした)が、現在は"404 URL Not Found" です。Mark(と呼んでしまうが)は、University of Wisconsin Milwaukeeにはもはや在籍してないようです。Unwritten Bookが閉鎖されてしまったのはとても残念です。何度か、googleでMarkが新しいサイトを立てていないか調べましたが、どうも消息がつかめません。

昨日のこと、Citeseerを眺めていたら、"Parikh's Theorem in Commutative Kleene Algebra (1999)"という論文(http://citeseer.ist.psu.edu/hopkins99parikhs.html)を見つけたのですが、オオー、なんと、ファースト・オーサがMark W. Hopkinsではないですか。(1999年だから過去のものだけど。)

そういえば、MarkはUnwritten Book内でもパリク(Parikh)の定理に言及してましたね。「世界で一番短い『パリクの定理』の証明」とか、なんかそんなメモを書いてました。上記論文は、どうやらその短いメモをちゃんと形にしたものらしい。15ページあるから「世界で一番短い」かどうかはあやしいけど。

この論文のセカンド・オーサはDexter C. Kozen(http://www.cs.cornell.edu/kozen/)です。KozenはKleene代数の大家ですね。MarkはKozenの学生だったのかな? 1999年のこの論文では、所属がUniversity of Wisconsin Milwaukeeではなく、Adaptive Micro Systems, Inc.(http://www.ams-i.com/)となっています。今は、AMS-iにHopkinsというスタッフはいないようです。

Markは、理論物理学形式言語理論とコンピューティング・サイエンスの境界領域でなんかやってくれそうだ、と僕は密かに期待していたのですが、、、いったい、どこで何をしているのだろう?