第一原則の「人に迷惑をかけない」の範囲内であれば、XMLを何にどのように使ってもいいのです。タグで書いたら何かいいことあると思えば、使えばいいのだし、メリットが何もないなら無理に使う必要なんかありません。
一人だけとか、せいぜい数人で使うようなボキャブラリなら、他人に迷惑なんてことは起きないでしょうから、何やってもいいと思いますよ。トンデモ・マークアップでも、スクリプトで必要な処理が書けている、とかなら別にトヤカク言うことはないでしょ。
しかし、社会的に影響力があるボキャブラリがトンデモ・マークアップでは困ります。それが前例となってトンデモ・マークアップが蔓延したら迷惑です。数人ならトンデモでも処理系が書けるのは、暗黙の前提が共有できるからです。広い範囲で多数の人が使うボキャブラリに暗黙(あるいは無自覚)の前提があると、処理系は書けなくなります。
川俣さんの書かれた「XMLデータベース開発方法論(2)スケーラビリティの重大な誤解、“大は小を兼ねない”」とそこから参照されている記事に、「規模が違えば性質も変わる」と記述されていますが、ボキャブラリでも、利用範囲や影響度が変われば判断基準/価値基準はまったく違ってきます。
(次に続く)