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参照用 記事

神田本屋街

秋葉原にほとんど行かなくなったのと同様な理由で、神田の本屋街にも滅多に行かない。恵比寿の有隣堂か渋谷のブックファーストでたいてい間に合うし、それにAmazonがある。

昨日、“ついで”があったので久々に神田神保町に寄ってみた。時間がなかったから、明倫館を見て、書泉グランデ三省堂をサッと眺めただけ。明倫館の古本には「買いたいな」と思うものもあったけど、新本屋は別にどうということもない。

結局、明倫館で"Categories, Allegories: Volume 39 (North-Holland Mathematical Library)"を買った。ハードカバー(North-Holland)とソフトカバー(Elsevier)の両方があったが、迷わずソフトカバー。最近、ハードカバー本を玄関で落としたらバラバラに崩壊してしまった事があって、ハードカバーはコリゴリと思ったからだ。しかし、新本定価¥3,850(税込)が¥7,000もした、うげ、プレミアついてんじゃん。まっ、それでも新本ハードカバーよりは安いからいいけど。

"Categories, Allegories" (1990) の著者の一人Peter Freydは、1964年の"Abelian Categories"を書いた人。いくら秀才でも、少年時代に"Abelian Categories"を書いたわけはないだろうから、僕より年上のオッサン(あるいはジイチャン)のはずだ。が、どうやら元気そう。最近はコンピューティングサイエンス寄りの仕事もしているみたい。A New Framework for Declarative Programming (2001) に出てくるτ圏は、実は"Categories, Allegories"に出てくる概念だから、まー連続性はあるのね。

で、"Categories, Allegories"だが、思ったより教科書(教育)的な本で、アレゴリーの記述が少ない。が、logos(複数はlogoi)なんて概念も出てくるから、ただの解説ってわけではない。