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参照用 記事

VOODOOな理論達:「水は生きている」騒動、そしてそれから

映画『仮面ライダー THE FIRST』をキッカケとして、僕を困惑させ、落胆させ、恐怖させる一連の出来事がありました。その経緯は:

  1. 仮面ライダーと「水は生きている」 - 檜山正幸のキマイラ飼育記
  2. エエエーッッ!! こっ、これはどういうことだ? - 檜山正幸のキマイラ飼育記
  3. 追記:水は生きている - 檜山正幸のキマイラ飼育記
  4. さらに「水は生きている」-- ウチには子供がいるってこと - 檜山正幸のキマイラ飼育記

その後、「お水」問題を調べたり考えたりしました。既に、このてのニセ科学、インチキ理論を批判したり、啓蒙活動を行っている方々がいます。残念ながら僕には、力になれるほどの能力も情熱もないのですが、たまにこの種の問題もネタにしようかとは思います。そのときは、見出しの先頭に「VOODOOな理論達:」をつけるつもり。

VOODOOは、『わたしたちはなぜ科学にだまされるのか』(ISBN:4072289213)という翻訳書の原題"VOODOO SCIENCE"から拝借。この本の日本語版への序を引用しておきます。

なぜ多くの人たちが、いまだにニセ科学のばかげた話にひっかかり、理屈にあわない大昔の迷信を信じ込んでいるのだろう?
なぜ、いま? それは、ひとことでいえば、そうしたとんでもない主張が「科学」のふりをしているからだ。そして世間の人たちが、科学に奇跡を求めたがるからだ。
だが、まるで見当ちがいの狂言者のたわごとや、平気で悪事をはたらく詐欺師のウソと、ほんものの科学とを、だれもが見分けられるわけではない。ここに、科学者が責任をもって取り組まなければならない問題がある。

僕はもちろん職業的科学者ではないけれど、「ソフトウェア工学について思うこと」という記事に次のように書きました:

ところでさ、日本語で「科学者」というと、大学/研究所で、職業としての学問を行っている人という意味だけど、もう少し広い意味で「サイエンチスト」を使ってもいいのじゃないだろうか。科学する心、あるいは分析的知性といってもいいのだけど、まっとうに“ものを考える態度”を持って現象と対峙し、行動できる人はサイエンチストですよ。そういう意味でなら、すべてのプログラマ/情報技術者は、コンピューティング・サイエンチストであるべきです。

分析的知性とは、なにも科学に限ったことではなくて、「まっとうに“ものを考える態度”」の根源なわけだから、誰であれ、多少はサイエンチストの能力をもつべきなのですよ。

この件に関して調べたり考えたりした具体的内容は、またボチボチと。