「僕は、オブジェクトもthisもサッパリ理解できなかった 」のなかで、かつてゴルゴ13がself(自分自身)へメッセージしている(内心で語りかけている)という記述に衝撃を受けた(ってほどじゃねーけど)人もいるようなので、もう少し正確なことを補足しておきます。
ゴルゴ13は国際的スナイパー(プロの狙撃者)で、信じられないような腕の持ち主なんです。第39巻(これでも初期のほう)「軌道上狙撃」では宇宙空間で狙撃しているし、何巻だか忘れたが跳弾(なんかに当てた跳ね返り)を利用しての狙撃とかもやっている。
これ、なんと1968(S43)年から続いている漫画(劇画というべきだろう)で、最近はあまり読んでないけど、第139巻(ISBN:4845826771、2005/12/05)が出たようです。148巻(ISBN:4088740041、2006/01/05)までいってる「こち亀」には負けるけど。
で、問題のシーンは、第2巻(非常に初期だね)の105ページで、「どうしてぬけだすつもりなのだ!? ゴルゴ13!!」という、稚拙な内心のセリフがあるんです。ゴルゴらしくねーー。恥ずかしいなー、ゴルゴ。やーい、若気の至りか、ゴルゴー。
ちなみに、このネタはアンチョコから引いてきているもので、1993年出版の『ゴルゴ13の秘密』に記載されています(この本の情報はhttp://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4887181566.htmlくらい)。
さざえさんと同様に、ゴルゴの年齢がどうなっている?という疑惑があるわけですが、1968年当時30歳前後として、とうに還暦は超えています。が、60代のゴルゴが現役だとしても、僕はなんら違和感を感じませんね。だって、ゴルゴは普段から摂生はしているし、トレーニングは欠かさないし、超人ですから。
1973年に高倉健さんによる実写版ゴルゴ映画があったんです(他に千葉真一さんのもある)。ゴルゴのイメージを高倉健さんに重ねるのは、けっこう適切な気もします(ストイックな超人として)。高倉さん、もうすぐ75歳ですが、もう一度ゴルゴの役をやってもいけると思いますもん。