エエーッ! なんでぇ?
さきほど「はてなブックマーク」を見たら、はてなブックマーク - シュレーディンガーの猫の核心が300bookmarksを越えている。みなさん、これを「わかりやすい量子力学の解説」と思っているのでしょうか? ほえーっ。
当該ページの著者の南堂久史さんてかたは、“いろいろ”書いていらっしゃるわけですが、ちょっと引用してみましょうか。
http://hp.vector.co.jp/authors/VA011700/biology/
クラス進化論
(ダーウィンの進化論を超えて)ダーウィンの進化論の問題点を指摘し、
それに替わる新たな理論を 紹介します。
http://hp.vector.co.jp/authors/VA011700/math/welc.htm
現代数学における問題と困難
―― 集合論をめぐって ――このホームページに示すことは、「現代数学を構築するには、集合論による方法のほかに、別の方法もある」ということだ。(具体的に言えば、「区体論による方法」である。)
http://www005.upp.so-net.ne.jp/greentree/koizumi/81_juyou.htm (06-08追加)
論考1 需要統御理論
この文書では、経済学の専門的な理論を述べる。その内容は、「需要をコントロールする方法」である。
この理論は、従来の経済学とは異なる。
http://www005.upp.so-net.ne.jp/greentree/koizumi/75_moji.htm
2004 JIS をめぐる混乱
2004 JIS をめぐる混乱について、問題となる事柄を解説します。
そもそも、責任者は誰か。MSか? 国語審議会か? JISの規格委員会か? ……そのいずれでもあるだろう。しかし、根源的な責任者は、私(南堂久史)である。なぜなら、私がこの方針を提唱し、その方針が実行されたからだ。
そして今回の http://hp.vector.co.jp/authors/VA011700/physics/catwja.htm
シュレーディンガーの猫の核心
この有名なパラドックスは、量子力学の根源と関わる。それは「粒子と波」という問題だ。量子を「粒子と波の双方の性質をもつもの」というふうに、あいまいな文学的解釈で理解したことから、この問題が生じた。
あいまいな文学的解釈を捨てて、科学的な解釈を取ることにより、パラドックスを回避することができる。
「現代数学における問題と困難」については、SATOケンタローさんが、http://kurt.scitec.kobe-u.ac.jp/~sato/essays/shorts.html内で言及されています。
区体論に思う(Mar,Apr,2005):
現実逃避の一環として「区体論」を提唱するいわゆるとんでも系のページを読むに至ったので、その批評をしたい。
他に、「トンデモレポート(May,2005)」、「トンデモ元気(Aug,2005)」。それと、http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/keijiban/a0019.html#a19980831184637
「と」かというと、ちょっと苦しいです。というのは、と学会による「とんでも本」の定義は、「著者が意図したものとは異なる視点で読んで楽しめるもの」ですが、残念ながら、「区体論」は面白くないからです。
「2004 JIS をめぐる混乱」については、安岡孝一さんのコメントがしばしば引用されます。
この南堂久史なる人物は、JIS X 0213:2004の審議に参加していないばかりか、JIS X 0213:2004の委員会議事録http://www.jsa.or.jp/domestic/instac/committe/JCS/すら読んでいないように思われます。このような人物が、どうしてJIS X 0213:2004に関して「当事者ヅラ」するのか、正直なところ私は理解できません。
南堂さんご本人の反論がhttp://openblog.seesaa.net/article/6106946.htmlにあったりします。
江本勝さんのように、詐欺まがいの商売をしたり、似非宗教じみた説教はしないので、さほどの実害はないとはいえます。が、
まったく新たな発想を取ったのが、ファインマンだ。彼は
「一つの粒子ではなく、砕かれた微細な粒子」
という発想を取った。そして、この発想にもとづいて、「経路積分」という数式を導き出した。
って、ご冗談でしょう、ナンドウさん。