例のオオアリクイ問題なのですが、「オオアリクイって、そんなに評判だったの」を書いた後で、マジメ(?)に考えてみました。
いつまでたってもオオアリクイのスパムが届かなくて落胆している今日この頃
なんて書いてあります。これだけ評判になれば、「みんな来てるのに、なんでウチだけ来ないのか」という気分にもなりますよね。スパムフィルターしている人は、あわててゴミ箱あさりをするでしょうし、それでもないと「実は来てたのに、もう削除されちゃったのかなー」とか疑心暗鬼になります。
その結果、人々はスパムフィルターをはずしたり、スパム受信用アカウントを設けたりすることになるでしょう。今までのスパムは、フィルターをくぐり抜けたり文面を読ませるために姑息な手段を弄していたわけですが、オオアリクイ・スパムは、その作品性において読者の注目を集めるという、まったく新しい手法の嚆矢<こうし>となったのです。
「あれが読みたい」「ウチにも来て欲しい」と待ち望まれるスパム、フィルターを突破するのではなく、読者をして自発的に門を開けるようにいざなうスパム。いや、それもう「スパム」と呼ぶべきではなくて、新しい作品ジャンルだと位置づけるべきかもしれませんね。