今日、渋谷のブックファーストに行ってブラブラ見て回っていたら、『量子ファイナンス工学入門』という本が目にとまった。
- 作者: 前田文彬
- 出版社/メーカー: 日科技連出版社
- 発売日: 2005/04/01
- メディア: 単行本
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つうわけで、手元に現物はないので引用はできないのですが、紹介文の一部を:
第5章では、株価の運動をつかさどる4つの力(引力、電磁気力、素粒子に働く強い力と弱い力)を検討する。第6章では、金融資産の運動方程式を量子化する。
で、第5章、第6章の目次は:
第5章 株式の運動方程式
第6章 量子ファイナンスの方程式−Quantum Finance Equation
うーん、“量子化された”ファイナンス方程式に“非相対論的”と“相対論的”があるんだぁ。しびれるぜ。
ウチに戻って検索かけてみたら、なんと、この本、2006年(第15回)トンデモ本大賞の栄誉に輝く名著なのでした。
[追記]:山本弘さんの講評から:
日経平均が下落する時間を求める式に9.8(地球表面の重力加速度)という数値が入ってるところや、「光の速度に比べて株価のスピードははるかに遅い」と論じてるところがあります。また、情報が光速で伝わるようになれば株価も光速で変化するので相対論を導入しなければならないとか、時間を逆に進む陽電子を利用すれば「東京証券取引所で取り引きが開始される時には、すでにその日の終値が手許に届く」などと論じていたりもします。最後はブラックホールについての解説で終わります。
こんな研究に文部科学省から補助金が出ているというのも、笑いごとじゃないかもしれません。
今年のト本大賞を知らなかったのは迂闊でしたが、僕の臭覚と鑑識眼も衰えてないかな。