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参照用 記事

人生の辛さを測る単位umの定義について

僕のエントリー「人生について語る」に、id:rnaさんが次のようなブックマーク・コメントを付けております。

人生の辛さを表す単位の提唱。うんちもらすより辛いことが人生にいくつあったか。檜山さんは3um。

積極的に提唱したわけではないのですが、「ある種の尺度となりえるかも」と示唆したのは事実です。

さて、そもそも単位というものは、原子時計やメートル原器の例からも分かるように、厳密な定義がないと使いものにならないものです。計量単位として実用に使われるには、もっとハッキリとした定義が必要です。

仮想事象UMと単位umとの関係

基本的な発想は次のようなものです; 必ずしも現実に起こったわけじゃないにしろ、人生におけるとある事象UM(ウンチもらした)を想定します。UMが辛い体験であるのは明らかですが、他の辛い体験と比較します。人生で経験した辛い事象を、1, 2, 3, ... と順位付きで列挙するとして、仮想事象UMをこの列内に位置づけます。

この列内で、UMより左(より高い順位)に位置する事象/体験の個数をnとしたとき、このnが「人生の辛さ」の値で、単位umを付けて表記します。例えば 3um。仮想事象UMが一番辛いと位置づけられたときは 0um です。

仮想事象UMの具体化に向けて

問題はUMの正確な記述です。ウチの次男も指摘しているように、「大人になってから」である点が重要です。とはいえ、朝起きてみたらパンツに少しちびっていた程度では基準として無意味なので、通常の辛い体験と匹敵する程度のインパクトのある事象UMを設定します。

ここで、男性/女性によりUMのインパクトは大きく異なると思われるし、僕が女性の立場で考えるのは無理があるので、UMの想定状況を成人男子に限定します。また、想定する事象に具体性を持たせるように努めますが、これがUMの普遍性/一般性をかえって阻害しているかもしれません。そのあたりは今後の研究に期待します。

成人男子版 UMの記述

腹の具合が悪い。非常に悪い。内臓全体が熱い感じ。こんなことは初めてだ。医者に行って今日は休んでいたほうがいいのだろうが、、、いやっ、ダメだ。アレがある。どうしてもはずせない。行かなくちゃ。



駅まで付いたが、さらに腹の具合が悪化した。なんだこれは? 階段を一段昇るのも辛いぞ。体を動かすたびに、内臓全体がかき混ぜられるような。あー。しかし電車が来る。急げ、急がないと。

フーッ。なんとか電車に乗れた。随分混んでいるな。窮屈だ。あれっ、斜め向かいにいる女性は、あのプロジェクト担当のK女史か。目を合わさないようにしよう。

アッ、あーーー。これは女性専用車か。移動だ。あっ、しかし、体が動かない。無理に動かそうとすると、、、破裂しそうだ。なにかが爆発しそうだ。ダメだ。動かないほうがいい。間違って女性専用車に乗ったからって罪になるわけでもない。渋谷までじっとしていればいいんだ。

この冷や汗はなんだ? 周りの女性達はなんと思っているだろう? いや、もうそんなのどうでもいい。とにかく渋谷までじっとしているんだ。渋谷まで。

ん、今窓から見えたのは代官山駅だ。もう次は渋谷だ。もう少しだ。とにかく渋谷に着けば、、、もう少しだ。あと少しで渋谷だ。

もうすぐだ、、、あー、意識が遠のく。

アレ、まだ渋谷じゃないのか? なにが起こったんだ。電車はまだ走っているのに、俺の周りには誰もいない。いや、遠巻きに囲まれている。やっぱり電車のなかにいる。んっ? この匂いは。えっ、なに? 下半身がしめった感じと、ある種の爽快感。

「ご家族に連絡して、着替えを持って来てもらったほうがいいですよね」と、そう聞いている駅員の顔、見覚えがあるぞ。長男のクラスメートの父親だ。いつだったか、にやけて近づいてきては他人の噂話や悪口をペラペラとしゃべっていた、、、

問題点、課題など

ちょっとインパクトあり過ぎか。0umの人が多すぎても単位として不適切だし。

[追記 date="2008-09-05"]ギョッ、マイクロメートルって、um とも書くのですね。[/追記]