このブログの更新は Twitterアカウント @m_hiyama で通知されます。
Follow @m_hiyama

メールでのご連絡は hiyama{at}chimaira{dot}org まで。

はじめてのメールはスパムと判定されることがあります。最初は、信頼されているドメインから差し障りのない文面を送っていただけると、スパムと判定されにくいと思います。

参照用 記事

vsftpdの設定はヒドい

ftpの設定に関する僕の古い記憶によると、/etc/ftpusers というファイルに、ftpアクセスを禁止するユーザー名を並べます。ftpユーザーじゃない人を ftpusers に書くとは、一体なんなんだ?(id:ardbeg1958さん曰く「一体どういう料簡なのかと、問い詰めたい」)と思いました。定評のあるFTP実装であるvsftpdも、この悪しき伝統に従っており、/etc/vsftpd.ftpusers にアクセス禁止ユーザーを書き並べます。

さらにvsftpdには、/etc/vsftpd.user_list というファイルがあり、これも /etc/vsftpd.ftpusers と同様なブラックリストです。機能が重複した2つのファイルを設けるのはヨロシクナイと思うのですが、実際の事情はさらにヒドくて、/etc/vsftpd.user_list はホワイトリストとしても使えるのです。

/etc/vsftpd.user_list をホワイトリストとして使いたいときは、/etc/vsftpd/vsftpd.conf に次のように書きます。


userlist_enable=YES
userlist_deny=NO

無駄に分かりにくい! 分かりにくいということは間違いを犯す可能性が高くなります。例えば、userlist_deny=YES(ブラックリストとして使う)を userlist_deny=NO(ホワイトリストとして使う)に直して、/etc/vsftpd.user_list がそのままだと危険な状態になります。

一案ですが、ブラックリストは vsftpd.users.deny、ホワイトリストは vsftpd.users.allow とか名前を決め打ちにして、どちらを先に見るかも(例えば) deny, allow allow, deny の順*1とかに固定すればずっとスッキリするでしょう*2。「過去の習慣を継承する」とか「設定で自由度を増す」という発想は決して悪いものじゃないですが、それよりも優先して考慮すべきこともあるでしょうに。

*1:[追記]最初、どっちでも大差ないと思いましたが、allowがあればそれで絞り込んで、さらにdenyで弾いたほうがいいような気がしてきました。

*2:[追記]ホワイトリスト方式を使うかどうかを選択する users_allow_enable=YES のような設定項目は、やっぱり必要でしょうが。