今日外を歩いていたら、たまたま長男を見かけたので声をかけた。
何年か前までは、外で会うと「おとーさーーん」と大声を上げて走ってきた。ところが最近は、緊張したような気まずいような回りをうかがうようなギゴチナイ感じで、「あ、おっ、おとうさん」と小さい声で言う。今日もそんな感じだ。
父親:「なんだよ、おまえ。おとうさんと会うと何か都合が悪いことでもあるのか?」
長男:「いや別に」
父親:「なんか予定でもあるの?」
長男:「いや別に」
父親:「特に話すこともないか、んじゃな」
と、こんな会話。だが、その後:
長男:「おとうさん、俺、紅茶飲みたい」
父親:「紅茶か、じゃ、ちょっとお茶の時間にするか」
長男:「ケーキもあったほうがいいかな」
というのでサイゼリヤに行った。紅茶を半分くらい飲んでやっと普通に話すようになった。サンドウィッチマンとスリムクラブでどっちが面白いか、とか話をしていた。それで、スリムクラブの“フランケンをイケメンにしたほう”のシャガレ声の話になって:
父親:「君も、そのうち声変わりするだろう。そんとき、あんまり大声あげたりすると、シャガレ声になるよ」
と、そんな話題。ハァー、子供が大きくなるのも複雑な気分だ。