ハイパーメディア/ハイパーリンクに関して、僕の用語法やメンタルモデルが「なんかズレているみたいだ」と思って、今日「もう少し、ハイパーメディア・アプリケーションについて」という記事を書いて、「ハイパーリンクは何を繋ぐのか」と「ハイパーリンク設計をサーバーサイド設計に従属させるべきではない」に追記を加えたりしました。
で、「こう考えたら僕の想定に近い」と思えることを以下に:
HTMLが最も普及したハイパーメディア・フォーマットだ、ということはたぶん異論がないでしょう(大丈夫だよね?)。HTMLにおけるハイパーリンクの実現は、a要素とform要素だと思うわけですが(大丈夫だよね?)、a要素のほうをハイパーリンクの典型例とすることが多いですよね。
僕自身、「話を簡単にするため」という理由でa要素を主体に語ったりしますが、これがどうも良くないような気もします。何故かというと、僕にとってのハイパーリンクのイメージは、ウィジェットというか、なにか対話デバイスを伴っているのです。ユーザーがハイパーメディアを利用してリクエストを発行するときには、適切な入力値をセットアップする行為が付随しています。それはフォームを埋めるような動作ですね。
というわけで、HTMLページ内にform要素だけが散らばっている状況、a要素なんてない状況を考えて、「適切な入力値をセットアップする行為/フォームを埋めるような動作」にフォーカスすると、対話により生じる状態遷移が意識されるのではないでしょうか。
ちなみに、a要素をform要素で置き換えても、見た目は違っちゃうけど機能と挙動は同じにできます。
<p>どちらも、機能と挙動は同じ</p> <ol> <li><a href="http://www.chimaira.org/">キマイラ.ORG</a></li> <li> <form style="display:inline" action="http://www.chimaira.org/" method="GET" > <input type="submit" value="キマイラ.ORG" /> </form> </li> </ol>