今年(2015年)の8月にWunderlistについて紹介しました。
その後、2,3人のあいだでのゆるーい情報共有/状況共有に使っています。現時点での感想や補足説明を記します。僕は主にブラウザから使っているので、他のUIでは異なるところがあるかも知れません。
「受信箱」って何だ?
「受信箱」という名のToDoリストがあるのですが、これって意味不明ですよね。雰囲気としては「デフォルト・リスト」です。例えば、自動的かつ動的に生成される「今日」というリストにToDoアイテムの追加をすると、「受信箱」にアイテムが入ります。「今日」リストは、実体を持たない仮想的なリストなので、「今日」への追加は無理なんです。そんなときにデフォルトである「受信箱」が使われるわけ。
Wunderlistでは、メールによりアイテムを追加できます。Wunderlistに登録されているメールアドレスからme@wunderlist.com宛てにメールを送ると、メール内容が「受信箱」のアイテムとして登録されます。メールのタイトルがアイテムのタイトルになり、メールの本文がアイテムのメモ欄になります。この用途では、確かに「受信箱」です。
スマートリストが便利
「今日」リストのように、動的に生成される仮想リストをスマートリストと呼びます。次のスマートリストは最初から表示されています。
- 星付き : 重要であることを示す星が付いたアイテムの集まり
- 今日 :今日が期限日となっているアイテムの集まり
- 週 : 一週間以内が期限日となっているアイテムの集まり
参照するのが多いのは、これらのスマートリストです。スマートリストの表示/非表示は設定画面(次項)から設定できます。
すべての設定はアカウント設定から
アバター(自分を表す文字やアイコン)メニューに「アカウント設定」というメニュー項目があります。この「アカウント設定」が、アカウント情報に限らず、諸々の設定を行う起点になっています。単に「設定」という項目名のほうが分かりやすいのに。
前項で述べたスマートリストの表示方法も「アカウント設定」-「スマートリスト」からできます。
背景画像を変えられる
アバターメニューの「背景を変更」で変えられます。選択肢はあまり多くありませんが、好みの画像を選んでセット。
Googleカレンダーと連携できる
Googleカレンダーに期限付きのアイテムをフィードできます。
しかし、同期は遅いです。8時間に1回同期処理とのことですが、実感としては、「翌日には反映されるだろう」という程度。すぐ同期されると勘違いしていると、急ぎの要件で失敗をやらかしそうです。
ToDoの期限は日付でしか指定できないので、「15:30の会議」のような時刻をカレンダーに反映できないです。これはすごく不便。改善して欲しいところ。
余計なお世話なタイトル解析
ToDoアイテムのタイトル(見出し)に日付らしい文字列を見つけると、勝手に解釈します。解釈が正しいならいいのですが、間違いが多いです。
例えば、「12月2日会議の準備」とタイトルを入れると、実際のタイトルは「会議の準備」となり、12月2日に期限が設定されます。12月2日会議の準備を11月中にしたいときは、手で変更します。余計なことを……。
「12月の例会」とすると、「例会」がタイトルになり、期限はなんと2016年11月1日となります。ナンダカワカリマセン。
ハッシュタグ
twitterのようにハッシュタグが使えます。ToDoアイテムのタイトルでもメモ欄でも、'#'で始まる語があると、それがハッシュタグと認識されます。日本語タグも大丈夫なようです。
同じタグを持つアイテムは、リストを横断して検索できます。
フォルダの作り方・使い方
「WunderlistによるURLの共有とタスク管理」で入れ子のフォルダが作れないと書きましたが、入れ子のフォルダの必要性はあまり感じません。フォルダ以外に、スマートリスト、ハッシュタグ、サブタスク(ひとつのアイテムを細分)などのグループ化機能がありますから。
フォルダの作り方がちょっと独特で(最近のUIでは普通なの?)、ドラッグ&ドロップでリストを重ねると新しいフォルダが作られます。フォルダが空になるとそのフォルダは勝手に消えます。
キーボード操作
ショートカットキーは、アバターメニューから「アカウント設定」→「ショートカット」で一覧できます。変更もできるようですが、そのまま使ったほうが無難そう。
ちょっと戸惑うのはエンターキー(リターンキー)の用法です。ダイアログへの入力などは、エンターを押さないと確定しないのですが、メモ欄への入力は1文字ずつそのまま入力されます。利便性を考えてのことでしょうが、操作性の統一感はないです。
若干の不満もありますが、便利に使っています。