滝沢カレンさんの変な日本語が2015年に評判になったようです。もうすぐ2017年ですけど。
僕は知らなかったので、「どんな日本語だったんだろう?」とYouTubeを探したら過去の動画がけっこうあります。確かにすごい日本語をしゃべります。勘違い(言葉の覚え間違い)・言い間違いのたぐいもありますが、独特なセンスを感じる言葉づかいもあります。
勘違い・言い間違いに近いもの(でもセンス感じる):
- 「きまじっちゃって」→「気になっちゃって」(「気まずい」の意味はないが、「気まずくなった」の意味で使えそう)
- 「やわらがります」→「柔らかくなります」(「和らぐ」の意味が入っているのだろう)
- 「家の外から出ない」→「家の中から出ない」(単純な言い間違い)
- 「アトゴエが欲しい」→「後押しする声が欲しい」
- 「何の落ちぶれもなく」→「何の前触れもなく」
- 「まるめこんで置いとく」→「まるめて置いとく」
「鬼っている」という表現を聞いたとき、僕は「これは分かる」と思ったのですが、「鬼になっている」と言い直し、意図は「お似合いになっている」だったらしい、分かってなかった。敬語を使おうと努力してオカシクなることは多くて:
- 「おらっしゃる」(いらっしゃる)
- 「お会話」
- 「ご次回も」
- 「おカッコイイ」(松坂桃李に対して)
- 「お好きになって」
- 「(母親と一緒に)暮らさせていただいてます」(最近なら許容範囲かも)
- 「おたくさん」(敬称)
- 「お見て、よろしいですか」(「ご覧になってください」かな?)
2015年11月の時点で「何のつらみもない」と発言してますが、この言い方は2016年になってポピュラーになりましたよね、先駆者だ! 「縄跳びの実行系列を見てみたい」という言い方も、正確な表現だな、と僕は思いました。
彼女が知っている諺は:
- 「備えあれば嬉し恥ずかし」
- 「豚も歩けば真珠も当たる」
さて、顰蹙を買いそうだが、それでも使ってみたくなる言葉・言い回し:
- 「ありにしもなきず」
- 「現実がウンと言ってないものたち」
- 「マイナーな支障が出る」
- 「世界の尋常じゃないぐらい嫌い」
最後の「世界の…」は、「世界で一番嫌い」と「尋常じゃなく嫌い」が発話段階でミックスされたものか?「ほんとに嫌いだ」を強烈に表現してます。もはや芸術。
[追記]下手すぎて、それが芸術に昇華してしまった事例としては、はいだしょうこおねえさんの絵がありますね。→「伝説の画伯」[/追記]
[追記]インタビュー動画 https://www.youtube.com/watch?v=SU-4mNO8Vao の1:30あたりで、「今後のお仕事の目標」として「MCになりたい」と。ウーン、すごい野望。[/追記]