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参照用 記事

なにかがウジャウジャいる感じ

昨日:

[モニャドセミナー2の]内容(予定)に関しては明日のエントリーで書くつもりです。

と予告したのですが、まとまったものを書く気力が湧かないので、雑談エントリーを書こうかなっと。

僕は、ド田舎の山里で育ったんですが、キノコや山菜採りが好きでも得意でもありませんでした。山歩きと採取に慣れている人と一緒に山にいくと、彼らはキノコや山菜をやたらに見つけるんですよね、僕には見えてないのに。

最近、似たような経験をしました。連休中に子供達と、数年前まではゴルフ場だったという江戸川ベリの空き地で遊んでました。次男が「あっ、テントウムシ見つけた」。すぐに長男も「俺もテントウムシ見つけた」。僕もしゃがんで草むらを見たらテントウムシがいました。気が付けば、「ウヒャーッ!」と叫んでしまうほどに、そこいらじゅうテントウムシだらけ。次男は、「僕たちテントウムシを踏んづけながら遊んでいたんじゃないの?」と靴の裏を確かめていました。

知らなければ/気が付かなければ何も見えてないのに、いったんある/いるとわかると実はウジャウジャいる、そこらじゅうにいる、とそういう経験をした話です。

モニャドセミナーは最初「ウジャウジャモナドセミナー」ってタイトルが思い浮かんだんですが、「ウジャウジャ」の語感が悪いので「モニャモニャ」になったのです。僕の気持ちとしては「ウジャウジャ感」が伝わればいいなー、というのがあります。

圏やモナドが、ここにもある、あそこにもいる、ウヒャーこんな所にまでいるのぉ、ウエーー、そこらじゅうにウジャウジャいて気持ちワルー、みたいな感覚ですね。

「「物理系実務者のための圏論入門」への補遺+檜山の戯言」に少し書いたことですが; 圏論は異なる分野の構造的共通性を抜き出すための概念的枠組みとして機能しますが、そればかりじゃないし、そこばっかり強調されることにボブ・クックはいらついているみたいです。僕の感覚でも、概念的枠組みのほうは(意義は大いに認めるけど)あんまり楽しくありません。個々の具体的な圏を手にとって眺めて「ヘーッ」とか思っているほうが面白い。草むらにウジャウジャいるテントウムシの一匹が奇妙な星を持っていた、みたいな。

と、そんな事情で、個々の具体的な圏をなるべくたくさん紹介したいのです。それらは、「はじめての圏論 第9歩:基本に戻って、圏論感覚を養うハナシとか」の第3節で言及した「軽い圏」ばっかりです。整数の加減乗除と紙に絵を描く以上の予備知識を仮定しません(←ここは少し宣伝になったかな?)。