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参照用 記事

2017-01-01から1年間の記事一覧

圏論的宇宙の対象化原理

ここのところ3日間、圏論的宇宙〈categorical universe | category theoretic universe〉について書きました。 ファンタジー: (-1)次元の圏と論理 圏論的宇宙と反転原理と次元付きの記法 有界な圏論的宇宙と圏論的パス式 初回のタイトルに「ファンタジー」…

有界な圏論的宇宙と圏論的パス式

集合論でも圏論でも、宇宙は無限の彼方へと拡がっています。でも、適当な場所で限界を設けて、その限界の内側だけで十分なことが多い気がします。そのような狭い世界のなかでは、ファイルシステムやWebと同様に、パスにより実体を指し示すことができます。昨…

圏論的宇宙と反転原理と次元付きの記法

「ファンタジー: (-1)次元の圏と論理」の最後の一文: このファンタジーに、リアリティが加わるといいんですけど… 圏論的宇宙をチャンと理解するのはなかなかに難しいですが、記法を整備するくらいはできるので、やっておきましょう。内容: 圏論的宇宙と反…

ファンタジー: (-1)次元の圏と論理

しばらくブログを更新してなくて「死んでるんじゃないか?」と思われているので、なんか書きます。クリスマスらしく(?)、詩的(ポエティック)な話をします。「詩的」を悪い意味にとれば、曖昧でハッキリしない話となります。良い意味にとれば、楽しいファン…

有限集合とは何だろう への補足

「有限集合とは何だろう(ストーリー付き練習問題集)」にちょっと補足します。Xが有限のとき、S⊆X である集合Sは有限集合ですが、このことを示すストーリーに触れます。内容: 余談:宇都宮市民の髪の毛の本数 [m]の部分集合に関する補題 証明要求とその書…

麺類の具・トッピングの提供形態について

結論を先に書くと; 麺類の具・トッピングは「載せ」と「別皿」が選べるといいな。 有澤誠先生は、コンピュータやプログラミングの先生ですが、以前(今は見つからない)エッセイのようなブログ記事のようなテキストをWebで公開していました。そのなかに天ぷ…

有限集合とは何だろう(ストーリー付き練習問題集)

「Xは有限集合である」とか「Xは有限集合でない」とかの表現はよく出てきますが、この有限性ってのはいったい何なんでしょう? 少しマジメに考えてみることにします。これといった予備知識を要求しませんが、マジメに考える態度は必要です。実は、有限性を調…

日付の確認さえしないの? フェイクが通用してしまう事情

以下に出てくる日付に注意しながら読んでください。まず、11月24日夜配信のYahooニュース。見出しだけ見ればいいもんで、中身を読むほどのことじゃないです。 YouTuber集団がサイゼリヤで「大量食べ残し」 居合わせた人が怒りの告発 11/24(金) 19:40配信 こ…

存在記号の除去規則について考える

「全称記号の導入規則について考える」の続編として、存在記号の除去規則について考えます。存在記号の除去規則の背景は比較的に簡単な事実です。にも関わらず、記号を換えたり書き方を縦にしたり横にしたりのどうでもいいワチャワチャが事情を見えにくくし…

Firefox Quantum すごく良くなった

量子だの光子だのという名前を話題にしたことがあった Firefox Quantum、確かに速くなりましたね。体感では、「劇的に」速くなったと言っていいくらいです。それと、どうやらデフォルトのフォントが変わったらしくて、Unicodeの記号文字が読みやすくなりまし…

証明の“お膳立て”のやり方 オマケ1: 集合の内包的記法の困惑

“お膳立て”というより、証明そのものの話、しかも小ネタ。なのでオマケとします。内容: 像と逆像に関する、とある命題 集合の内包的記法なら証明できる? 何が問題なのか 半分なら証明できる 仮定にある存在命題の使い方 追記: コメントへの応答 (2020-05…

ほぼ絶滅 アンミラ

四半世紀前に「私がオバさんになっても」という歌をうたっていた森高千里さんは、実際にオバさんになりました -- とても美しいオバさんに。「私がオバさんになっても」よりさらに4年前、1988年リリースの「ストレス」における森高さんの制服コスチューム姿は…

プログラム意味論の書き方サンプル: UMiToL

プログラミング言語/プログラム実行の意味論を記述するには、ある程度決まったやり方(定石)があります。それを紹介します。単に書き方のルールを並べるのでは退屈ですから、具体的な例を使って説明します。その例に使う言語の名前がUMiToL(ウミトル) --…

はてなダイアリーのgoogle検索ULRが間違っている

[追記]「間違っている」と指摘しているタイトル文言が間違ってます。"ULR"じゃなくて"URL"。[/追記]はてなダイアリーの機能に、[google:ナントカ] と書くと、指定した文字列"ナントカ"をgoogleで検索できる記法があります。 google:はてなダイアリー しかし…

閉塞的純粋主義者と拡張的純粋主義者

「データベースとカン拡張と思い出」にて: 僕は、純粋主義が心情的に嫌いなんですけど、[...snip...]純粋関数主義も純粋オブジェクト主義もずっと嫌い。そして、純粋リレーション主義も嫌いです。理屈じゃなく嫌い。 と、「純粋主義者は嫌いだ」と叫んでい…

集合の宇宙論

「現場の集合論としての有界素朴集合論」において、プログラミング言語やデータベースを扱うときは、そんなに立派な集合論は要らないだろう、という話をしました。プログラミング言語やデータベースを扱うことを現場的日常作業と考えましょう。すると、日常…

データベースとカン拡張と思い出

雑談日記エントリーです。雑多な話題の寄せ集めです。カン拡張のちゃんとした説明とかはありませんからアシカラズ。タイトルにある3つの単語: データベース カン拡張 思い出 は、10月8日(日曜)にあった圏論食事会で話題になったことです。内容: 圏論勉強会…

現場の集合論としての有界素朴集合論

「奥野幹也『理論から学ぶデータベース実践入門』はどこがダメなのか」のなかで、ピンクで「(詳細は別途記述予定。)」と書いてあるところが6箇所あります。これらの“ピンクの宿題”を順不同で片付けていくシリーズ第二弾です。データベース理論などを展開す…

にゃんごすたーがお気の毒

『キングオブコント 2017』準優勝の「にゃんこスター」のWikipedia項目を見ると、最初の行に、 ゆるキャラの「にゃんごすたー」とは異なります。 と注意書きがあります。にゃんごすたーは、青森県黒石市のゆるキャラで、林檎ネコらしい。ドラムが異常に得意…

巨大ロボットバトルの興行は成立するか?

水道橋重工 vs MegaBots の巨大ロボットバトル: 第1戦は Iron Glory (MK2) vs Kuratas : Kuratasがパンチ一撃でIron Gloryを横倒しにして勝利 第2戦は Eagle Prime(MK3) vs Kuratas : Eagle PrimeがチェーンソーでKuratasを切り裂きにかかり …… 巨大ロボ…

証明の“お膳立て”のやり方 5: 証明可能性判断と推論規則

このシリーズのひとつ前の記事「証明の“お膳立て”のやり方 4: 随伴による集合差の定義」の「前提の命題を推論法則として使う」において、証明可能性判断と推論規則を同義語のように使ったのですが、これはミスリーディングかも、と思うので補足します。内容…

証明の“お膳立て”のやり方 4: 随伴による集合差の定義

「証明の“お膳立て”のやり方 2: 証明の顧客・業者モデル」において、証明要求のターゲットに選言(論理OR)が入る場合に触れました。しかし、説明が不十分だったので補足します。また、前提に含まれる命題を推論規則として使う方法も説明します。例題は、タ…

データベースへの論理的アプローチ: NULLについてチャンと考えよう

「奥野幹也『理論から学ぶデータベース実践入門』はどこがダメなのか」のなかで、ピンクで「(詳細は別途記述予定。)」と書いてあるところが6箇所あります。これらの“ピンクの宿題”を順不同で片付けていきます(全部、片付くかは不明)。ピンクの宿題 その1…

奥野幹也『理論から学ぶデータベース実践入門』はどこがダメなのか

言い訳から始めます。この記事を(途中まででも)読んだ人は、次のように言いたくなるでしょう。 『理論から学ぶデータベース実践入門』は良い本なのか悪い本なのか、いったいどっちなんだよ?! この本は間違いや説明不足があり、誤読されやすい表現も多く、…

IT業界は素粒子がお好き?

RSSの配信フォーマットのひとつにAtomという仕様がありました。いや、今でもあります。が、現時点でAtomというと、Atomエディタを思い浮かべる人のほうが多いでしょう。Atomエディタの基本部分をアプリケーション・フレームワークとして切り出したものはElec…

証明の“お膳立て”のやり方 3: さらに事例

「証明の“お膳立て”のやり方」、「証明の“お膳立て”のやり方 2: 証明の顧客・業者モデル」の続きです。このテの話は具体例がないとなかなかピンと来ないので事例を追加します。内容: 証明要求の事例 “お膳立て”の全体像 証明要求の書き換え R-1 から R-1.2…

おススメのネコ動画

ネコパンチの動画は色々ありますが、↓これはホントに凄い。ガチのボクシング・ファンです。傑出した身体能力を持つネコちゃん↓のジャンプ。カメラワークと編集も素晴らしい。カッコイイ!なんか笑っちゃう↓。ズンズン歩いてくるところが面白い。[追記]動画の…

証明の“お膳立て”のやり方 2: 証明の顧客・業者モデル

昨日の記事「証明の“お膳立て”のやり方」の続きを書きます。発展編と言えるかも知れません。昨日“お膳立て”という言葉を使った理由は、形式的論理体系の話ではなく、コンピュータによる証明の話でもなく、人間が例えば「f:A→B は全射 ⇔ f*:Pow(B)→Pow(A) は…

証明の“お膳立て”のやり方

N君が「こういうのは、どうやって証明したらいいのか… わかんないなー?」と困った顔をしてました。的確な処方箋を述べることは出来ないのですが、ヒントになりそうなことを記しておきます。目的: 証明の“お膳立て”とは 例題 命題、証明可能性判断、証明要…

マイクロコスモ原理の恐怖

怖い話。内容: スノーグローブ現象 マイクロコスモ原理 僕が出会った例:モノイド圏 どうやって無限後退を避けるか マイクロコスモ原理とスノーグローブ現象 過去記事 スノーグローブ現象スノーグローブ現象(snowglobe phenomenon)とは、世界(あるいは環…