Wiki構文は、一時期は群雄割拠というか、方言が溢れていました。しかし今では、Markdownが標準の地位を獲得したようです*1。Markdownの拡張や方言はありますが、中核の構文は安定しています。僕も、Markdown構文で書くことは多いです。
※ 追記があります。
オンラインMarkdownエディタ StackEdit
Markdownで書かれたテキストを受け取ったとします。Markdownは、そのまま生で読んでも問題ないように構文設計されていますが、やはりきれいに整形されたものが見やすいです。
ローカルにインストールするMarkdownエディタやコンバーターもありますが、ちょっとだけ使いたいときはブラウザから使えるオンライン・ツールが便利です。StackEditというオンラインMarkdownエディタを使ってMarkdownテキストをビューイングする方法を紹介しましょう。
- StackEdit https://stackedit.io/
サインアップ〈ユーザー登録〉もサインイン〈ログイン〉も不要で、すぐに使うことができます*2。
- StackEdit にアクセス。
- 画面上部の鉛筆アイコン[START WRITING]を押してエディタを起動。
- quick tour のダイアログが出ることがあるので、不要なら[SKIP]、見たいなら[NEXT]で順に見る。
- Wellcome file というMarkdownテキストが表示されている。
エディタの画面は、操作用UI部品を水平方向ツールバーと垂直方向ツールバー〈スプリッター〉に集約する今風のデザインです。注目すべきは、水平ツールバーの左端にあるフォルダーアイコンと右端にあるシャープマークアイコンです。
[フォルダー]が簡単なファイルマネージャーで、[#]は色々な機能のメニューです。アイコンを押せばサイドバーに展開されます。
StackEditは、数式のレンダリングにMathJaxではなくてKaTeXを使っているとのこと。KaTeXは、数式内の \mbox{…} を認識してくれません(MathJaxならOK)。これは困るなー。しょうがないので、いったん数式モードから抜けてテキストを書いてまた数式モードに入る方法で回避しました。インライン数式ならこれでも表示できるけど、ディスプレイ数式だと無理ですね。\mbox 入れてくれ。
それと、MathJax拡張が使えないので、可換図式を描くAMScd拡張が使えません。これも辛い。数式に関しては現状ではちょっとダメかも。
[/追記]
[さらに追記 date="翌日"]
HackMDも試してみました。
[/さらに追記]
ローカルにMarkdownファイルがある場合
- ツールバー右端の[#]を押して MENU を開く。
- Import/Export を選ぶ。
- Import Markdown でファイルをアップロードする。
- 中央垂直方向ツールバー〈スプリッター〉上部の目玉アイコンで Reader mode に*3。
- MENU から Table of contents を選んで目次を出しておくと便利かも知れない*4。
- [#]から Print を選んで印刷ができる。割ときれいに印刷できる。
画面下部のステータスバーの HTML characters は、マークアップを除いた実質の文字数を表します。バイト数ではなくて、ちゃんと文字数を勘定しています。
Markdownテキストをコピー&ペーストする場合
- ツールバー左端の[フォルダー]を押してファイルマネージャーを開く。
- 開いたサイドバー上部左端のアイコンを選んで新しいファイルを追加する。
- 適当なファイル名を入力する。
- 事前に "> Written with [StackEdit](https://stackedit.io/)." という末尾行が付いた新しいテキストが表示される。
- コピーしたMarkdownテキストをペーストする。
このあとのビューイングの手順はファイルをアップロードした場合と同じです。