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参照用 記事

Disintegrationは脱積分でよさそう

たまに disintegration という言葉に出会うのですが、辞書的な意味は: 分解、分裂、崩壊、風化作用、粉末化 とかです。が、integration が積分で、それに dis が付いたような気がします。

気がするだけでよく分からないので、disintegration をなんと訳すのかも不明でした。

次の論文を眺めてみました。

  • Title: Disintegration and Bayesian Inversion via String Diagrams
  • Authors: Kenta Cho, Bart Jacobs
  • Submitted: 29 Aug 2017 (v1), 8 Feb 2019 (v3)
  • Pages: 39p
  • URL: https://arxiv.org/abs/1709.00322

p.8 に分かりやすい絵がありました。

あー、そういうことか。確かに分解の意味もあるけど、積分の逆操作とも言えますね。これなら「脱積分」でよさそう。

マルコフ核〈チャンネル〉を確率測度で積分して同時化することができますが、積分結果である同時確率分布をマルコフ核と確率測度に分解することが脱積分なんですね。

それなら、脱積分と条件化〈conditionalization〉もほぼ同じ意味です。脱積分が「2つに分解」の意味を含むとすれば、「脱積分 = 周辺化と条件化」。