僕はダイアリーは使っているけど、「はてな」のシステムやサービスのヘビーユーザーってわけじゃないから、使い方や仕掛けがよくわかってないのです。
JavaScriptシリーズのハブエントリに対応するこのブックマークページに、目次が付いているのですが、僕はこれを、「はてな」のシステムが付けたものだと誤解してました。
そんなはずないよね! 実際は誰かがメンテナンスしてくれていたのです。自分の便宜のためかもしれないけど、「親切な小人さん」な行為です。
ネットは、ならず者/荒くれ者が跳梁跋扈<ちょうりょうばっこ>する無法地帯だ、という説もあるようですが、そしてそれが部分的には事実だとしても、一方では好意的空間も確かにあるのだな、と実感できました、僕は。
ところで、「NDOメソッド」という話をnaoyaさんが書いてます。-- 「はてな」やnaoyaさんが、マス・インテリジェンスという“資源”をきわめて効果的に利用しているのは事実です。でも、それは搾取ではなくて、ネット上の(「はてな」に対して)好意的な空間とのインタラクションを巧みにコントロールしている、ということでしょう。
思うに、「はてな」がほんとに恐ろしいのは、あんまり意識しない(事実はどうあれ、外からは天然に見える)で、“「はてな」に好意的な空間”というよりは、もっと広く“「はてな」に敵対的でない空間”を資源として利用しているところです。
僕自身の例で言えば、コメントアウトやユニバーサルIDの件でnaoyaさんに反応したのは、「はてな」へのコントリビューションのつもりはなくて、たまたま話題が興味を引かれるものだったからです。(腕組みブラザースはまた別な話。)
安直に結論じみたことを言えば、(意図的に、あるいは戦略的にでも)ネット性善説を採用し、ネットの好意的空間を利用し/かつ拡大させるメソッドの実利性は随分高いように思えます。