関手データモデルのデイヴィッド・スピヴァックが、圏論の教科書を書いたようです。商業出版ではなくて、Web上にPDFが公開されています。スピヴァックの大学での講義のテキストとして書かれたようです。
- Title: Category theory for scientists
- Author: David I. Spivak
- Submitted: 27 Feb 2013
- URL: http://arxiv.org/abs/1302.6946
This book attempts to show that category theory can be applied throughout the sciences as a framework for modeling observed phenomena and for communicating results. In order to target a scientific audience, the book is example-based rather than proof-based.
この本では、科学の全域にわたって圏論が適用可能/有用である事を示そうと思います。観察された現象のモデル化のため、また、その成果の交換と共有のためのフレームワークとして、どんな分野にも圏論を利用することができます。科学に携わる広い範囲の人々に読んでいただくため、証明よりはむしろ実例を重視しています。
230ページくらいのPDFですが、次の2つのバージョンでは微妙に違うようです。
- arXiv版: http://arxiv.org/pdf/1302.6946v1.pdf
- MIT版: http://math.mit.edu/~dspivak/teaching/sp13/CT4S.pdf
まー、気にするほどの違いではないと思いますが。
内容をちゃんと確認してませんが、理論家でもあり実務家であるスピヴァックが書いたものだから期待できますね。Chapter 5 Categories at work では、関手データモデルも紹介されています。[追記]第5章だけじゃなくて、関手データモデルの話はこの本のあちこちに散りばめられていますね。[/追記][さらに追記]The n-Category Cafe でも紹介されてます → http://golem.ph.utexas.edu/category/2013/03/spivak_on_category_theory.html [/さらに追記]