このブログの更新は Twitterアカウント @m_hiyama で通知されます。
Follow @m_hiyama

メールでのご連絡は hiyama{at}chimaira{dot}org まで。

はじめてのメールはスパムと判定されることがあります。最初は、信頼されているドメインから差し障りのない文面を送っていただけると、スパムと判定されにくいと思います。

参照用 記事

2300年ほど昔の人が線形変換を定義したらどうなるの?

線形写像、平面の線形変換(R2R2)に限ってもいいのだけど、それを初等幾何だけで定義するとどうなるのでしょう。

初等幾何ってのは、昔は中学校でやっていた図形のお勉強です。今はどうなんだろう、なくなったのかな。2300年ほど前のユークリッド(エウクレイデス)の流儀による幾何学ですね>初等幾何。

んで線形変換の条件ですけど、まず、「原点を原点に移す(写す)」って条件がありそう。ただし、これをはずしてもアフィン変換になりゃいいので、あんまり本質的ではありません。「直線を直線に移す」-- これはないとダメだろう。A, B, Cが直線上の3点のとき、「AB : BC の比が保存する」ってのを入れると、いきなりスカラー乗法の保存が出てきますが、直接的過ぎてなんかつまらない。「中点が中点に移る」でもなんとかなりそう、でも連続性が必要になってしまうか。

「平行直線(2本)は平行直線に移る」とか「直線の交点は交点に移る」とかもないとダメそう。僕が最初に考えた条件は、初等幾何っぽくないのですけど、「直線の逆像が直線」 -- これで線形性出てこないかなと思ったけど頓挫した。

これ、問題の設定をちゃんとすると、線形代数とか係数体とかは抜きで、初等幾何(ユークリッド流アフィン幾何)を定義して、そのなかでスカラーとベクトルの足し算・掛け算を再現することになっちゃう気がしますが、もう少し安直であざやかな解決がないのかしら?