このブログの更新は Twitterアカウント @m_hiyama で通知されます。
Follow @m_hiyama

メールでのご連絡は hiyama{at}chimaira{dot}org まで。

はじめてのメールはスパムと判定されることがあります。最初は、信頼されているドメインから差し障りのない文面を送っていただけると、スパムと判定されにくいと思います。

参照用 記事

続・ホットな話題 The HoTT book 刊行!

ホットな話題」で紹介した The HoTT book が完成して出版されたようです。

紙の本は有料(でも安い!)ですが、PDF版は it will always be freely available. で、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC BY-SA で提供されます。最新理論の現役エキスパート達による四百数十ページにも渡る解説が、誰でもタダですよ! いや、なんかもう凄いことですね。



ヴォエヴォドスキー(Vladimir Voevodsky)が計算科学にホモトピーを使い出したらしい*1、と知ったのは今から4年半ほど前のことです。2009年1月の記事「ラムダ計算とスノーグローブ現象:oto-oto-otoさんの疑問に答えるに次のように書いています。

バエズによると(間接伝聞)、2002年フィールズ賞受賞者のウラジーミル・ヴォエヴォドスキー(Vladimir Voevodsky)が、ホモトピー・ラムダ計算(the homotopy lambda calculus)なるものを作り始めているそうです。

その後、アウディ(Steve Awodey)やシュルマン(Michael (Mike) Shulman)ら多くの人が参加してホモトピー型理論が形成されていったようです。「なんか起きてるぞ」と思って書いた記事が、

この分野は、創始されて数年でシッカリした教科書が出たことになります。これまた、なんかもう凄いことですね。このスピードは今の時代だからでしょうね、インターネットがあるからでしょうね。いろいろと、なんか、凄すぎて、唖然としてます。

*1:ホモトピー型理論は、計算科学の一分野としての型理論というよりは、数学や論理などに対する包括的foundationとなるようです。