「ホットな話題」で紹介した The HoTT book が完成して出版されたようです。
紙の本は有料(でも安い!)ですが、PDF版は it will always be freely available. で、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC BY-SA で提供されます。最新理論の現役エキスパート達による四百数十ページにも渡る解説が、誰でもタダですよ! いや、なんかもう凄いことですね。
ヴォエヴォドスキー(Vladimir Voevodsky)が計算科学にホモトピーを使い出したらしい*1、と知ったのは今から4年半ほど前のことです。2009年1月の記事「ラムダ計算とスノーグローブ現象:oto-oto-otoさんの疑問に答えるに次のように書いています。
バエズによると(間接伝聞)、2002年フィールズ賞受賞者のウラジーミル・ヴォエヴォドスキー(Vladimir Voevodsky)が、ホモトピー・ラムダ計算(the homotopy lambda calculus)なるものを作り始めているそうです。
その後、アウディ(Steve Awodey)やシュルマン(Michael (Mike) Shulman)ら多くの人が参加してホモトピー型理論が形成されていったようです。「なんか起きてるぞ」と思って書いた記事が、
この分野は、創始されて数年でシッカリした教科書が出たことになります。これまた、なんかもう凄いことですね。このスピードは今の時代だからでしょうね、インターネットがあるからでしょうね。いろいろと、なんか、凄すぎて、唖然としてます。