「ガーッ! また左と右が。カン拡張」では、左随伴関手と右随伴関手の左右と対応させて、左カン拡張と右カン拡張の左右を覚える方法を紹介しました。この方法の欠点は、左右を決定する道のりが長いことです。
別な方法を紹介します。まず、次の対応を丸暗記します。
- 左右←→優劣
これは、次の2つの対応をまとめたものです。
- 左←→優
- 右←→劣
「左が優で、右が劣」と丸暗記です。優・劣を形容詞にした優拡張と劣拡張については「ガーッ! また左と右が。カン拡張」を見てください。
ここから先は次のようにして、左右の違いを導出します。「カン」は「最良」を意味する形容詞だと解釈します。
- 左が優
- 左拡張 = 優拡張
- カン = 最良 = 最小
- カン左拡張 = 最小優拡張
- 左カン拡張 = カン左拡張 = 最小優拡張
右に関しては:
- 右が劣
- 右拡張 = 劣拡張
- カン = 最良 = 最大
- カン右拡張 = 最大劣拡張
- 右カン拡張 = カン右拡張 = 最大劣拡張
無意味な「左・右」形容詞の記憶はほんとに大変!