子供達が話をしていた。
兄:「アンパンマンをやっつけるのは絶対無理」
弟:「アンパンマン強いから?」
兄:「違うよ、弱いこともあるよ。でも、すぐにジャムおじさんとバタコさんが新しい顔を焼いちゃうからな」
弟:「……」
兄:「でも、アンパンマンに勝つ方法もあるんだ。教えてやろうか」
弟:「どうするの?」
兄:「まず、アンパンマンがパトロールに行っているあいだに、ジャムおじさんとバタコさんをやっちまう(檜山注:正確な表現は忘れた)」
弟:「うん」
兄:「パン工場も壊す」
弟:「うん」
兄:「それから、アンパンマンの顔に水をかける」
弟:「顔がぬれると弱くなるんだよね」
兄:「そうそう。でも、もう新しい顔を焼いてくれる人はいない」
弟:「うん」
兄:「これで、アンパンマンもオシマイだ」
弟:「なるほど(檜山注:正確な表現は忘れた)」
オニイチャン、そういうことを弟に教えるなよ。しかし、ちょっと否定しがたい事実(?)だ、確かにそういう理屈ではある(でも、「いい点に気が付いたね、君」とも言いにくい)。