このブログの更新は Twitterアカウント @m_hiyama で通知されます。
Follow @m_hiyama

メールでのご連絡は hiyama{at}chimaira{dot}org まで。

はじめてのメールはスパムと判定されることがあります。最初は、信頼されているドメインから差し障りのない文面を送っていただけると、スパムと判定されにくいと思います。

参照用 記事

格差社会と富の再配分に関わる問題(ナンチャッテ)

説明の例として考えた問題;だが自分でわかんない、というナサケなくバカバカしいハナシです。誰か教えてください。

富の再配分 -- てほどのことでもないけど、お金持ちが貧乏人に金をドンドン渡していけば、いつか格差がなくなる(だろう)という現象のモデルを考えます。

N人の人がいて、1, 2, ..., Nで番号付けしておいて、各人が持っているお金をf(i)円(i = 1, 2, ..., N、f(i)≧0)とします。N人の人々に知り合い関係があって、絵に描けばグラフになります(N個のノードが“直接の知り合い”の辺で結ばれる)。

さて、次の動作を考えます。各人は(直接の)知り合いを見渡して、自分より貧乏な人達(がいれば)に、自分のお金の1/3を公平に分配します(2/3は残るのだからいいとしましょう)。まわりに1人でも貧乏人がいれば、必ず現所持金の1/3は出ていきますが、他のお金持ちからもらえる分もあり得ます。

上の動作をドンドン繰り返せば、みんなの所持金が平均化されそうです。ただし、間接的にでさえ知り合いではない人のあいだ(グラフでたどれないノード間)では、お金の流れがないので、知り合い集団(グラフの連結成分)の範囲内で富の平均化が起きるでしょう。最終的には(無限時間後には)、各知り合い集団ごとに、所持金が一定値になる -- と直感的に予想できます。という予想は間違ってました(コメント欄と追記参照)。

所持金がみんな一定な状態は、再配分操作の不動点なので、(縮小写像定理かなんかにより)時間がたてば不動点(停留点)に引きずり込まれるだろう、という議論ができそうですが、もっと露骨(explicit)な計算や面白い工夫で示せないでしょうか?

[追記]bonotakeさんが実験してくれました。最終的に一定値に安定するのではなくて、振動つうかリミットサイクルに巻き込まれるようです。リミットサイクルも、ある主の安定状態ともいえなくないですけどね。(まさか、カオスは出ないよね?)

でも、最初の意図と違うので、問題を変えます。

  • 再配分の方法を変えて、リミットサイクルを小さくする(適当なメトリックで計っての小さな領域に押し込める)、あるいはホントに不動点に収束させるには?

[/追記]