アミダに関する問題を考えました*1。クイズとしてまーまー面白くて、理論上もある程度興味深い問題のように思えます。
アミダに関しては、「はじめての圏論 第7歩:アミダの圏」(これ単独で予備知識なしで読めます)で説明してます。次はアミダの例です。
以下、アミダクジに使う図形であることを強調して(単にアミダではなくて)アミダ図と呼びます。
さて、アミダ図の横棒の数は、おおよそ、そのアミダ図の複雑さを表していますが、横棒の勘定を少し細工します。
- 1番目の縦棒から(右に)出る横棒は、本数をそのまま勘定する。
- 2番目の縦棒から出る横棒は、本数を2倍して勘定する。
- 3番目の縦棒から出る横棒は、本数を3倍して勘定する。
- 以下同様
このように勘定した横棒の総数(もちろん、単純な総本数ではない)を、そのアミダの重さと呼ぶことにします。例えば、
- 上の例の左のアミダ図の重さ= 2本 + 2本×2倍 = 6(本分)
- 上の例の右のアミダ図の重さ= 3本 + 2本×2倍 + 2本×3倍 = 13(本分)
2つのアミダ図A, B(縦棒の本数は同じ)があるとき、実際のアミダクジを行ってAとBで結果が変わらなければ、AとBは合同であると言うことにします。例えば、上の例の左のアミダ図は横棒がまったくない縦3本棒と合同です。
準備ができたので問題です。
- 与えられたアミダ図に対して、それと合同で、できるだけ重さが小さいアミダ図を求めてください(実験をする)。
- 与えられたアミダ図から、それと合同で重さが最小のアミダ図(それがもしあれば)を求める一般的なアルゴリズムを考えてください。
*1:ひらめいたわけではなくて、他の問題からの翻訳(言い換え)です。