小説や映画の話じゃないですよ、昨日に続いて「お花見の桜」の話。
ここ20年は桜の名所に居るんですが、その前も桜と縁がありました。一時期、上野公園のそばに仕事場があったのです。お花見のシーズン、不忍池から動物園や美術館があるほうに上野公園をズーッと歩いていくと、そこはもう完全に非日常、狂気の世界と言ってもいいくらいでした。
なんか時空が歪んだ感じがするんですよ。そういうなかで平常・冷静でいると、なんだか寂しい感情におそわれるんです。年老いた今はそんなことないかも知れないけど、当時の僕の感性ではそうでした。それで、公園で踊り狂っている集団に接近すると、あんまり違和感なく入り込めたりする。それも不思議でした。ほんと非日常ですね。
今はどうなんだろう、やっぱり狂気に歪んだ時空?