左巻健男・著『水はなんにも知らないよ』の存在をわざわざ知らせてくれた人もいるのですが、それはもう読んでるって。
- 作者:左巻 健男
- 発売日: 2007/02/25
- メディア: 新書
情報として目新しいことは特にありませんでしたが、1冊の書籍としてまとまっている点は便利かつ有意義ですね。
さて、「週刊新潮」3月22日号に、松岡利勝・農水大臣の高熱水費に関する疑惑の記事が載っていました。2881万円(5年間)の高熱水費の一部が、ボトル1本5000円の水代であった、というのが松岡氏の主張(言い訳)らしいです。
松岡氏もスゴイことを言うなーと感心しましたが、500ミリリットルで1本5250円(税込、普通のミネラルウォーターの80倍40倍ほど)の水ってのもスゴイ! http://store.yahoo.co.jp/ioswebshop/20021.html とかで販売してます。「ナノクラスターGeルルド水1200」24本セット 126,000円(税込)だそうで。
曰く:
水道水などと比べ、ナノクラスター水は水分子の集合体が均一で非常に小さいため身体に浸透しやすく、細胞のひとつひとつをイキイキさせてくれます。
ナノクラスターってなによ? -- 下の説明図が実にわかりやすいです*1。
粒子が細かくなると、身体へ浸透しやすくなり、飲んだ時には非常にまろやかに感じます。
そうですか。通常の水分子の1/100(って、図だと直径では1/10だが)をどうやって作ったんだろう?
お口に含んだらすぐに飲み込まず、お口の中で15〜20秒程度水を転がしてから、飲み込んください。
そんなことしても何も変わらんって、基本的に水道水と同じだもん。
冒頭に挙げた『水はなんにも知らないよ』から一箇所引用したいと思います(P.65)。
健康によいとする水についての説明に、「クラスターが小さい」「水の粒が細かい」「小さい水」とするような説明が出てきたら、その水についての説明は科学的に怪しいと思って差し支えないでしょう。
こんなもん(水)を持ち出した松岡氏は二重三重にどうしようもないヤツだが、この水の製造元の:
非常に迷惑している。訴えようかと思うくらいだ。
*1:この図で納得する人間がどのくらいの比率でいるのだろう? 納得しちゃう人が50%を超えるような事態だと、それはとても困った/恐い話です。