wingsさんの情報によると、望月さんのWebページが更新されているとのことで、覗いてみました。2012-10-14の日付で、次の文書が追加されています。
「 [IUTchIV]論文の定理1.10に関するコメント」と題された3ページの短いノートです。
それによると、インターユニバーサル・タイヒミュラー理論IからIIIまでの論文に過ちはなく、論文IVで行った計算にも過ちはないとのことです。小さなミスを犯していたのは、IからIIIの抽象理論とIVにおける計算を繋ぐ部分で、このエラーに関しては近日中に訂正が公開されるようです。
要点をまとめた部分をそのまま引用します。
(a) I continue to believe that the abstract theory of [IUTchI], [IUTchII], [IUTchIII] contains no essential errors.
(b) I continue to believe that the log-volume computations of [IUTchIV] contain no essential errors.
(c) On the other hand, I now see that I made a slight error in the interpretation via log-volume of the abstract theory of [IUTchI], [IUTchII], [IUTchIII], i.e., in the “bridge” between this abstract theory and the log volume computations discussed in [IUTchIV], §1.
どうでもいいことですが、今まで論文リストのページだけを見ていて、今日はじめて望月氏サイトのトップページを見たのですが、ご自分で「宇宙際幾何学者」と名のっておられるのですね。このページだけ見るとなんかアヤシイです。望月新一氏は、テレンス・タオの紹介によれば「a first-class mathematician with a very strong reputation in the subject； 数論幾何（the subject）において極めて高い評価を受けている当代一流の数学者」、全然アヤシクないです。が、このてのアヤシイ雰囲気、僕は趣味的に好きです。
