12年前に「きょうび、雑誌に投稿する人は」というエントリーを書いたのですが、短いので全文引用します。
「週刊朝日」2008 8/8号(07/25発行)に、水木しげる先生と次女の水木悦子さんの親子対談が載っているので買いました。「お便りクラブ」という読者投稿欄があるのですが、この号は5人の投稿が掲載されています。投稿者のプロフィール:
- 会社員57歳
- 無職86歳
- 無職75歳
- 無職82歳
- 無職75歳
えっ。メールでも投稿できるんだけど、これ、どういうこと?
「どういうこと?」と疑問文で書いてますが、週刊誌は(当時すでに)高齢者しか読まないメディアであることを示唆しています。
最近(2020年6月です)読んだ記事「EXIT兼近の「物言い」でわかった 中年芸人で成り立つバラエティの重大危機」の2ページ目に:
「地上波テレビの主な視聴者層は60~70代の高齢者。最も世代別人口が多い団塊の世代も含まれます。...[snip]...」
テレビ(当該記事の主題はバラエティ番組ですが)も高齢者メディアということでしょうか。団塊の世代は、そのボリューム〈人口〉により社会的な影響力を持っていたわけですが、年齢がシフトしてもボリュームを保っている(死なない)ので、今でも影響力を持ち続けているということでしょう。
需要がないと仕事にならないので、ボリュームのあるターゲット層に合わせるのも仕事のやり方としてはアリでしょうが、メディアとしては健全じゃないな。と言ったところで、伝統メディアが変われるとも思えないので、ボリュームのある世代(僕も含まれる)とともに伝統メディアも死滅するのが自然で望ましい成り行きです。