昨日告知しましたように「ITアーキテクト」誌vol4が発売されて、僕の手元にもあるので、特集の他の記事を読んでみました。千葉滋さんのAOPの解説が面白い、っていうか新鮮でした。
AspectJの中心人物はキクザレスだけど、彼はたしか(僕の記憶によると)90年代にCLOS(Common Lisp オブジェクトシステム)のMOP(MetaObject Protocol)とかやっていたと思う。んで、たぶん(確認はしてないが)同じ頃、千葉滋さんも(CLOSとは別の)MOPをやっていて、キクザレスとも親交があったのじゃないだろうか。千葉さんによる、MOPを備えたC++コンパイラの論文を見たような(曖昧な)記憶がある。([追記]コメント欄を参照。CiteSeerを検索したら、http://citeseer.ist.psu.edu/chiba95metaobject.htmlが引っかかりました。[/追記])
と、そんな千葉滋さんですから、AspectJバリバリの記事かと思ったら違っていた。雑誌の性格をちゃんと見極めて書き分けているんですね、ユースケースの話でした。モトネタは、イブァー・ヤコブソンらしいですが、アスペクトを使ってユースケースごとに実装単位を分離する、てな話。ふーん、そんな応用もあるんだぁ。
僕はだいぶ以前から、いくつか(複数)の理由からAOPには興味があったのだけど、たまに横目で眺めている傍観者って感じで、自分で調べる気力が湧かなかったんだけど、ちょっと刺激されました。