「『正規(regular)』とは何なんだ」で「マクロな立場」と呼んでいるのは、再帰代入系の全体RAS(F, K)をトレース付きモノイド圏(traced monoidal category)と考える立場です。そして、「ウルトラ・マクロな立場」とは、F, Kを動かして、全体をfibred categoryと考えること。
で、この「ウルトラ・マクロな立場=a fibred category」がいまいち分からないのです。F, Kは固定したfibreはわかるけど、何をbaseにとったらいいか確定できませんね、いくつか候補はあるのだけど。
まず、変数全体の集合Kをパラメータ(つまり、baseのobjects)と考えるかどうか? 変数は単なるプレイスホルダーだから、系に本質的には関与・影響しないと考えることもできます。Bart Jacobsなんかは明らかにこの立場で、変数は番号にしてしまってスッキリと定式化してます。
が、僕はどうも「変数は単なるプレイスホルダー」というのが納得できないのです、感覚的な問題かもしれないけど。この感覚は、ラムダ式におけるde Bruijn インデックス([1]の2.3節参照)を「不自然だ」と感じるのと同種のものかもしれません。
仮にFだけをパラメータとするにしても、何を「FからGへの射=baseの射」と考えるのか? ranked setの写像ではプア過ぎるし、、、実際に候補にあたって、具体的に調べてみるしかなさそうです。
- [1] 型付きラムダのお勉強ならコレでしょう:(表紙は朱色です)
- 作者: 大堀淳
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