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ゾウガメの時間

似非デベロッパさん、「全然まとまってない」(僕はそう思いませんが)のは、考えたり調べたりする時間が足りなかったせいかもしれません。「時間が出来たら」 -- そう、時間が必要かもしれません。

IT業界では、かつて「ドッグイヤー」とか「ラット(だっけ?)イヤー」とかいう言葉が流行りました。言葉はすたれても(言葉も消費される)、言葉とその印象が通り過ぎた痕跡は残っているように思います -- 即断(“速断”だと思うが)や変転がヨシとされ、じっと考え込み留まるヤツはノロマでボンクラって思われかねない“空気”。

ビジネスの話として、速度が重要で、遅れが致命傷にもなりかねない、って話は実際にあるでしょうが、常人の能力では一瞬では把握できないことはあるし、短時間では理解しにくいこと、むしろ表層的解釈が誤解を生むことも確かに存在します。

人間の理解力や反射神経が「ムーアの法則」で毎年増大しているなんてことは聞かないですよね。生身の人間は、一月で一年分の刺激を受け取ることも、一月で一年分の成果をアウトプットすることもできません(個人の能力差の話は全然別よ!)。

もし「ドッグイヤー」(的空気)で追い立てられた気分になっているなら、「ゾウガメイヤー」を過ごそうと思ったらいいかもしれません。ガラパゴス・ゾウガメは150年も生きることがあるそうで、彼らの時間は僕たちよりもずっとゆるやかに穏やかに流れていることでしょう。

「ゾウガメイヤー、って、そんなの無理!」 まー、そうですね。じゃ、今日の午前中はゾウガメタイムとかは?*1

(「それが許されるなら」と付け加えざるを得ないが)なにかを行うこと、結論や成果を出すことに何日かかっても、何ヶ月かかっても、何年かかってもいいじゃないですか。タイミングのズレやオクレが、実はたいして問題にならない事だって、けっこうあるもんです。時間をかけることにより、はじめて見えてくる事もありますしね。

(続くかもしれない? 続くにしてもいつになるかわからない、ゾウガメだから)

*1:「それも無理」と言われそうだが。