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参照用 記事

これは言っておきたい:大人のやり方は

さすがに僕も、小学校/中学校で習ったことを単に復習せよ、とは言いません。大人には大人の見方/考え方があります。それは子供とは違うものであるべきです。子供の学習は、作業当事者としての行為が主となります。たとえば計算なら、計算は子供自身が作業者となってやらないといけないわけで、トレーニングの色合いが濃い。

大人である僕らは、自ら実行者(パフォーマー)となるトレーニングではなくて、そのような作業/行為が可能である背景やメカニズムを、反省的に眺めてみるべきなのです。これは、メタな立場からの分析といってもいいでしょう。

行為者/実行者としては、なんの困難もなく行っていたことも、その背後の構造や理念は、たいへんに深く難しい場合もあります。その構造/理念までも読み取るのが大人の学習ですね。

反省的になるため、あるいはメタな立場に立つために有効な道具のひとつが形式的体系(formal systems)です。これは「記号と意味」の関係を(ある程度は明確に)記述する手段を与えます。また、上空から俯瞰するような視点(これもまた、ある種反省的かつメタな立場と言えます)を与える枠組みに圏論(category theory)があります。

キマイラ・サイトでは、形式的体系や圏に言及している記事が少なくありません。それらでイチイチ指摘してはいないのですが、素材や発想は小学校/中学校で出現しているものが驚くほど多いのです。もちろん、生の素材/発想を大人の見方/考え方でreformulationしているのですけど。

「イチイチ指摘してない」のは、面倒だし記述量が増えるからです。が、書きかけの記事「『正規(regular)』とは何なんだ? 2 正規構造」では、面倒さと記述量増加は覚悟して、少しは“指摘”してみようかと思ってます。

(これは言っておきたい:オシマイ)