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参照用 記事

サービスプランニングについて

「サービスプランニング」は、マジカジャパンの羽生章洋さんにより案出された言葉です。なんらかの事物、現象、概念があっても、それを指す言葉がないと、それについて語ることも伝えることもできません。明らかに概念や領野が存在しているのに、それを指す言葉がないと、イライラ・ヤキモキした気分になります。「サービスプランニング」という言葉は、そんなイライラ・ヤキモキ感を解消してくれる言葉でした。

「サービス」はとりあえずWebサービスだと思ってください。ここでは、Webサービスは、Webサイト、Webアプリケーション、Web APIなどの総称として使っています。Webという媒体を通じて、コンテンツも含めた機能性・利便性(一般的な意味としてのサービス)を提供するものです。「とりあえず」と書いたのは、必ずしもWebには乗らないサービスであっても対象となるからです。

さて、僕が長いあいだイライラ・ヤキモキして悩んでいたことは、サービスを企画し、概念と構造を設計し、開発体制(各人の役割分担)を決めるような人を何と呼ぶか? です。設計はデザインですから、「デザイナー」でいいか? 多くの場合は、Webデザイナーは別な役割りを指します。「アーキテクト」って言葉もありますが、(悪くもないけど)なんか違う気もする。

Catyを作り始めた初期の頃、「スーパーバイザー」という言葉を使っていました。

しかし、どうも「スーパーバイザー」は管理職のような感じがして、後で「コンダクター」(指揮者)という言葉にしました。

複数の人々の作業に方向性を与えることでは指揮者っぽい役割りなんですが、既存の言葉「コンダクター」を流用して受け入れられとは考えにくいですね。

サービスプランナー -- これならどうでしょう。なかなかいいでしょ。「プラン」という言葉は広く解釈します。単に企画だけでなくて、実装に入る前のすべての作業、実装のあいだもコンダクター的な方向付け(ときに方向転換も)プランナーの役割りと考えます。もちろん、役割りをあまり固定的に考える必要はありませんが、「全体について考える」「計画を立てる」あたりはプランナーの中核的な仕事です。

「サービス」と「プラン」という言葉を組み合わせることによって、明らかに存在しているのに、それを指す言葉がなかった概念や領野について語ることができるようになるだろうと思っています。あー、めでたい(新年ですし)。