The nCategory Caffeの、トム・レンスター(Tom Leinster)による短い記事 "Keep Calm and Carry One" は、ニュージーランドの女性数学教師 Audrey Tan さんの話でした。
オードリー・タンって聞いたことあるよーな …、2005年に、Haskellで実装したPerl 6処理系Pugsで評判になった人では? いや違う。綴りが少し違います。Pugsのタンさんは Audrey Tang とgが付く。
ニュージーランドの女性 Audrey Tan さんを探したら、ミス・エロティカ(Miss Erotica)のタンさんがみつかりました。
このタンさんも「よろしいなー」とは思いますが、くだんのタンさんとは別人です。
ニュージーランドの女性数学教師 Audrey Tan さんと、問題となっている繰り上がりのある筆算(足し算)に関するページはこれです。
日本でもありましたが、小学校の算数教育に関する議論です。ニュージーランドでは、繰り上がりのある筆算を小学校低学年では教えないって政府方針らしい。タンさんはそれに反対している、と。
レンスターのブログ記事には、この話題に関してたくさんコメントが付いています。繰り上がりのある筆算を、いつ(どの学年で)導入するか? は難しいですね。指とかオハジキとかによる計算が先行すべきでしょうが、いつまでも指ってわけにはいかないし。計算器があるから筆算は要らない、というのは行き過ぎだと思うけど。
本題とは別にいくつか「ヘー」と思ったこと:
- このブログ記事の著者のトム・レンスターとオードリー・タンは、マーチン・ハイランドの元・学生。それでレンスターは、mathematical big sister と呼んでいたのですね。
- タンさんがキャンペーンに使っている Keep Calm and Carry One は、Keep Calm and Carry On (冷静に、戦い続けよ)(下に画像)をもじったものらしい。
[追記]ん、あれ? 筆算キャンペーンも Keep Calm なの? Keep Column なんじゃ?[/追記]
それと、繰り上がりのある筆算のデモとして引用されていた次のサイト; 子供に見せるとよさそうですね。