ここ最近、吉本興業の一連の問題がありました。その詳細はよく知らないし、芸人さんや社長の会見そのものにはコメントはしません(事情を理解してないので)。ですが、社長のパワハラ言動を擁護する意見があり、それには一言いわずにはいられません。
- (社長がタレントに「クビだ」と言うのは)
父親が息子に「おまえなんて勘当だ」と言うのと同じで、パワハラではない。
この意見の背後には、
- 父親と息子なら、恫喝や暴力も許される。
という前提があるわけです。
比較的に最近、「掛け算の順序問題: 檜山の地雷を踏まないで」で次のように書きました。
非常に抽象度の高いくくり方をすると、「正しい目的のためには、多少は乱暴な/望ましくない手段も許される」という考え方が、それはそれは物凄く、とてつもなく嫌いなんです。
「しつけのために」と、子供を殺してしまうこともあります。もちろん、「程度問題だろう」は否定しませんが、会社なり組織なりの一般的な判断の根拠に「家族内なら許されるのだから」を持ち出すなんてまったく正当化にならないし*1、そもそも、家族内でも恫喝や暴力はダメですよ*2。