僕の興味を持続させるのが難しくなっているんですけどォ(苦笑)、、、、、それに、アクセスは初出エントリーに集中していて、こっちまで読んでくれる人は少数だろうけど、次の2つの理由で「新宿バルト9」の件でさらに補足をします。
- Web上の議論だからしょうがないんだけど、「議論が噛み合ってない」ところに追加説明
- 僕の不正確な表現から、「新宿バルト9」に関して、事実とは異なる悪い噂や不当な非難が発生するのは本意ではないので、追加説明。
問題が起こりえない状況で問題が起きないのは当然
「わたしの場合はトラブルなくスムーズにいった」てな話は、状況を添えてくれないと、ほとんど参考になりません。不謹慎な例えになってしまいますが、電車の事故やトラブルがあったとき、「僕が乗ったときは無事に時間通りに運行していた」って反応しますか?
例えば、ウィークデイにお一人で鑑賞に行かれた場合なら、そりゃ無問題でしょうよ。もし、ウィークデイの一人またはカップル客をまともに処理できなかったら、システムも人もハナッから使いものにならないでしょう、土日には破綻しますよ。僕の遭遇した状況では、システム/スタッフにある程度の負荷がかかっています。が、非常にまれな事態というわけではありません。
- 日曜日、朝一番
- 家族連れ多し
- 当方も家族連れ
- とはいえ、早々に満席になるほどの混みようではない。
映画を見に行くという行為
人により、「映画を見に行く」ことの捉え方にかなり差があるようです。映画ファンがとある作品を鑑賞する目的で一人またはカップルで出かける -- そんなイメージが普通なのでしょう。ですが、僕の場合は、とにかく子供を遊びに連れていくことの一選択肢に過ぎません。
よって、作品としての映画を気持ちよく鑑賞するためのアドバイスも、ありがたくはありますが余りピンときません。“気持ちよく鑑賞”の極論としては、「ホームシアター揃えろ」(そんな意見はありませんでしたが)とかのアドバイスになっちゃうでしょ。
そもそもですね(って、こっからは完全愚痴モード)、前日僕は「東京おもちゃ美術館」行こうと提案していたのですよ。だけど、朝7時、8時代のアノテの番組のあいまに流れる映画CM見て、「仮面ライダー」見に行こう(また、仮面ライダーかよ)と変わっちゃうわけ。上の子は午後からサッカーの練習だし*1、下の子は昼寝をさせたいから、次回に変更も困難。
ついでに愚痴っちゃうが、家族連れ、特に子連れおやじはマイノリティの悲哀を味わうんだよなー、トイレとか。
いやいや、僕の個別事情はどうでもいいのだけどさ、「映画を見に行く」を「映画作品を鑑賞する」に置き換えた議論がいつでも成立するわけじゃない、ってことです。
心情バイアス、あるいは究極の「運用でカバー」
僕は、発券スタッフに同情的で擁護する発言をしています(「運用努力では救えない」の「発券係(人間)が悪いとは思えない」とか)。これが論理的判断かというと自信がない。うーん、心情的ですね、実は。
発券係のニイチャン(おそらくはバイト)が、ずーうっと困ったような、すまなそーな顔をしていたのね。なんとかうまく席が指定できたとき、
係:「それではこちらですね。」
客:「おお、そこそこそこ。そこだよー!」と、客と係は抱き合って喜ぶ(それはウソ)。
それはウソなんだけど、お互いになんかホッとしたというか、目と目があって「やったな、相棒」みたいな感じがね(それも錯覚だろうが)したというか。
それで僕は人的システムに怒る気分がしなかったんです(その分、批判の矛先がコンピュータ・システムに向いてしまった傾向がありますね)。あのニイチャンの「雨に濡れた犬」顔が、お客のイライラをなごませる算段だとしたら、恐るべし! これぞ究極の「運用でカバー」だな。
客が席番号を言うのが制度化されているわけではありません
僕は、席番号を言うのが一番速いと判断したし、実際そうしたのですが、すいているときや不慣れなお客にも常に席番号を言わせるようなことはさすがにないでしょう。「席番号を必ず言わせる方式」という印象が強い文章を書いてしまったのは、正確さを欠くという点で反省しています。ごめんなさい。
僕の感覚に基づく感想を述べるのですが; ディスプレイに空席状況が出てれば、つい反射的に、あるいはタッチパネルと誤解して指で触ってしまいます。そして、触った指が相手(係のニイチャン)に伝わっているような錯覚も抱いてしまうのですよ。それなのに、指さしている位置を「右の上のほうで、通路側」とか伝達するのは、それが席番号じゃないにしてもかなりのストレスです。
客に空席状況を見せるというアイディアがそもそも間違いなのか?
じゃあ、どうしたらいいんだ
僕は当初、「新宿バルト9」はシステムにもっと金かけろよ、という感じの怒り方をしていました。しかし、次の考察などを読むと、金をかければ、しかも「新宿バルト9」だけが金をかければ済む問題でもない気がしてきます。
一方で、多くの人が指摘しているように、鉄道乗車券や銀行ATMはタッチパネルでほぼ自動化されています。
原理的に言えば、映画館発券業務も相当の自動化が可能でしょう。しかし、鉄道や銀行に比べればその切実さが違いますし、映画業界は積み重ねた試行の歴史もありません。人的なシステムも含めてある種の最適化問題/計画問題を解かなくてはなりません。ユーザーインターフェースにしても、単なるアイディアではなくて、実際のスループットが上がることを検証する必要があります。
となると、これは「新宿バルト9」固有の問題ではないので、映画業界全体としてユーザービリティ(っていうのか?)の向上と効率化の問題に取り組んではどうでしょうかね*2。上で「切実さが鉄道/銀行ほどではない」と書きましたが、発券が遅いがために螺旋階段まで列が伸び、ドミノ倒し事故で死傷者が出るなんて懸念だってありますよ。
蛇足
次のブックマーク・コメントは「おっしゃるとおり」ですわ。
「鉛直方向」とか「XY座標」とか、その説明じゃあ余計に困惑するんじゃないかな。後ろに並んでた人が何を思ったことか。
つい、こういう言い方をしてしまうんだな。すぐにコレジャダメダワと思って、身振り手振りに切り替えたけど。