「非対称閉圏のカリー化:記号法を工夫すれば、右と左の混乱も解消」に入れた絵は、個人的にはとても気に入っているのですけど、誰も注目しそうにないな。以下、自己満足のために書きます。
射の方向は上から下だとして、左カリーだと左のワイヤーが曲がるのですけど、^fとか∩f と書くと、絵そのまんまじゃないですかぁ。伝統的にf^って記号があるので、これを右カリーとすればバッチリ整合するし。
指数に関しても、矢印の根本が上に上がると思うと (A --o B) = (A→C) = A→C = AC、(C o-- A) = (C←A) = C←A = CA となって分かりやすいでしょ。
- 左からの掛け算の随伴が左指数
- 右からの掛け算の随伴が右指数
と、池袋現象が解消されているのも、うれしい。
アブラムスキーが「平面的量子計算とか平面的ラムダ計算ってどうよ?」て言っていたけど、平面的計算は(平面から絶対に出ない制約で)左右の交換が許されないので、左カリー、右カリー、対応する左eval、右evalを持つような計算になります。平面だからやさしいかと思ったら、かえって面倒になりますね。