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参照用 記事

いつまでも惑い悟れない人生もあるにはある

乗り遅れ言及なんだけど、はてな近藤社長の檄文<げきぶん;「檄」に、「激」「劇」の意味はないので印象で誤解なきよう>みたいなエントリーがとってもブックマーク人気なんですね。

近藤さん曰く:

まずは自分にぴったりのフィールド、自分の好きな仕事を探す事に力を使うべきです。この作業を、できれば20代のうちに完了させて欲しいと思います。

この文言だけに局所的に反応。

ほとんど同じようなこと -- 「25際までには人生の目的を見つけなさい」と、高校の先生に言われたことを割と鮮明に覚えている。しかしまー、僕は全然そうできなかったなー。25歳くらいのときは、銀盆持ってフロアをまわり、朝一番の日比谷線で帰る生活をしていて、先のことなんか考えてなかった。その頃の主たる関心事は「『バカなこと』は難しい」に書いた。

コンピュータにはじめて触ったのも30近くだし、その業界であんまりいい思いはしなくて、いったん抜け出して呆然<ぼうぜん>としていたら40になってしまったし。と、そのへんの事情は「アンチ根性 ミニリンク集」からたどれるエントリー群におおよそ述べた。

で、いまだに僕は、「ぴったりのフィールド」、「自分の好きな仕事」、「人生の目的」がなんであるか、よくわからない。そして、わからないまま死んでしまうような気がする。こんなことでいいのか? よくないだろうね、だから「この作業を、できれば20代のうちに完了」が望ましいとは思いますよ。

けどもし、「20代のうちに完了」できなかったらどうなるか? 30代を彷徨し、ひょっとすると40代も放浪する人生になるね。そーりゃもう効率が悪い。ろくなもんじゃない。

と、ここまで言うと自虐的過ぎるし、なにか自己正当化しないとやるせなくなる;惑う人生をお勧めはしないけど(当たり前だ)、とりあえず僕が言えるのは、「時機を逸する」ことが、必ずしも「とりかえしがつかない」を意味しないってこと。例えば、学ぶべきときに学べなかったのなら、後からでもなんとかなる。そりゃ効率は悪いかも知れないが、どうにもならないほどではない。

「いついつ(例えば25歳)までにすべきこと」なんてのは、便利なガイドラインではあるが、タイムリミットを課すものでもないし、過度にプレッシャーを感じるようなシロモノでもないよ。